一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1743   蚯蚓鳴く静寂飛び交う宇宙線   薪

2016年10月02日 | 

 ミミズ(蚯蚓)は鳴かない。鳴いているのは、ケラ(螻蛄)、通称オケラだそうな。「蚯蚓鳴く」の詳しい解説は、374回で書いたので、そちらもご覧下さい。

 もう一つ、太陽から来る宇宙線・ニュートリノは、私たちの体の中を1平方センチあたり毎秒660億個も常に通り抜けており、地球さえ通り抜けてしまう、という。ニュートリノの詳しい解説も、327回に書いたので、そちらをご覧下さい。

 さて、作者は、鳴かない蚯蚓を心で聞いているのかもしれないし、実際にオケラを聞いているのかもしれない。どちらにしてもその静寂の中を、660億個のニュートリノが飛んでいることに不思議を感じているのだろう。

↑ススキ(芒、薄)、タムラソウ(田村草)↓

コメント
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