一週間前、我が家の小さな菜園に、ブロッコリーと白菜を植えた。虫にやられないようにと、初めてアーチの棒に防虫ネットをセットしたが、やはりいくつか虫に食われている。網をくぐって入ったとは考えにくいから、苗についていたのを見逃したのだろう。
初夏からある唐辛子や紫蘇、トマトは、ほとんど食われていない。虫にも好みというものがあるようだ。
ついでに、「蓼食う虫も好き好き」という諺を調べてみた。中国南宋時代の「鶴林玉露」という随筆集に、『氷蚕は寒さを知らず、火鼠は熱さを知らず、蓼虫は苦さを知らず、ウジ虫は臭さを知らず』とあるのが、原典だそうである。
こういうのを調べると、本来の中国はすごいのだ、ということが分かる。漢字は作ったし、仏教、儒教、道教や焼き物、建築など様々な文化を日本に伝えた師匠である。
今の中国は確かに様々な問題を抱えてはいるが、アヘン戦争や満州事変などのひがみがなくなれば、必ず私達の友人として「良い国」になる、と私は信じる。
ホトトギス(杜鵑草)