一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1853   第252回 8月 岩戸句会 

2017年08月29日 | 岩戸句会

夏の果主のいない水鉄砲       美部

虫の殻萎んだ浮き輪夏の果

  

黒山は解体作業中の蟻       炎火

大菩薩峠に被さる銀河哉

        

夏の果ゴミ収集の金属音      海人

カナブンブン飽くなき挑戦夜の窓

 

氷水食べ比べたる軽井沢      清海

風揺らぐ誰と結ばん水引草

   

雲脚の波に乗りたる秋茜      豊春

鬼やんまフロントガラス覗き行く

  

生存てるよ獺の叫びは幻聴か    侠心

軽鴨の母さん得意雛七羽

   

冷奴ひやし茶漬に日向燗        歩智

新じゃがを待つ冷蔵庫隙間あけ

  

オルゴールのぜんまい切れて夏の果    薪

アンドロイドに瞬き生きる星まつり

  

百日紅アスファルト道二度目咲く   余白

セミが鳴く不協和音が命なり

 

地球びとへ警鐘のごと雷鳴す        稱子 

夏旺んヒアリミサイルヤマカガシ

 

石畳しみじみ語る秋の旅       洋子

 

灯を消して君を招かむ盆の月     雲水       

空蝉を紫蘇の葉裏に秋立てり 

ミント

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