一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2246  色褪せぬ赤い糸あり時雨傘  凛

2021年12月05日 | 

「赤い糸」とは、生まれながらにやがて結ばれるであろう男女(男男、女女も)をつないでいる糸。目には見えないが決して切れず、将来必ず結ばれ、添い遂げることが運命づけられている糸である。

 しかし、「あなたとの赤い糸を切る」という別れの歌もあったりするが、切れるような糸は「赤い糸」ではない。それは、「黒い糸」とでもいうべきであろう。そして、「絆を切る」ということもよく言われるが、切ろうとしても絶対に切れないのが「絆」である。

 赤い糸によってめでたく結ばれた二人。ところが神様は、結んだ赤い糸をいつか必ず切るのだ。どんなに幸せな時間があろうとも、いつか必ず神様は、どちらかの死によって赤い糸を切るのだ。

 但し、再び独りになっても、あの時に赤い糸によって結ばれた記憶は、決して色褪せることはない。死ぬまで色鮮やかに心の中で燃え続けることだろう。

 ところが最近、一生結婚しない人が増えているらしい。生物学的に結婚できない。経済的に結婚できない。理由は色々あるだろうが、生まれついて赤い糸のない人が増えているらしい。

 

キチジョウソウ(吉祥草)

 

 


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