一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3051   第503回 令和6年6月 多留男会  

2024年07月19日 | 

かがり火の音たくましや鵜飼舟    信天翁

病葉を風のいたずら雨もつれ     〃     

    

梅雨空や白亜のビルの塗装工     豊狂

卯の花や彼方利島の黒き影      〃           

    

草笛の上手な叔父は征きしまま    凛 

背伸びして園児無心に新茶摘む    〃

    

病葉の下から芽ぶく命あり      流水 

青梅の向こう側からやって来し    〃

  

学童の田植えの列や水光る      心

アナベルや白一色に命がけ      〃

             

雨蛙てかてか照って雨遠し      黒薔薇

こころ隠してサングラスの自由よ   〃

 

病葉や溺れるごとく流れゆく     紅

こぼれくる雨の気配に夏匂ふ     〃

 

夢の中大きな大きなサクランボ    コトリ

紫陽花をドッサと活けて待つ客人   〃

  

公園のヒキガエル死に土と化す    淡白

腰叩きウグイスを聴く掃除かな    〃 

      

梅干しが大活躍のツユ弁当      伊豆山人

ミニトマトすくすく伸びて甘くなり  〃

 

虎尾草と蛍袋の恋心         釣舟

夏椿胡弓奏でる風の部屋       〃

 

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