一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2251   第304回 12月 岩戸句会  

2022年01月06日 | 岩戸句会

薪ストーブ令和新撰組屯所        炎火

ドラキュラも溶けゆくさだめ霜柱  

 

年用意思ひも染みる筑前煮        さくら

ロングブーツ女性車輛の闊歩かな 

 

下駄箱の木製列車冬日向         豊春 

冬ざれや茶箪笥飾る志野徳利

  

大晦日余白の多き手帳かな        光子

一人居のチャチャチャのチャッと大掃除

 

蓑虫や庭の手入れに切りをつけ      洋子 

野ぼたんや毎日咲きて毎日かなし 

    

クリスマス何度聴いてもあきぬ歌     凛

数え日や仕上げを急ぐ合唱団

 

残照の破片むさぼる鴨の河        薪 

数え日を搦め綿菓子太らせる 

 

犬死にも英霊となれり開戦忌       鯨児

風一陣茜の波や冬夕焼

 

家中の時計の針や年惜しむ        裕

数へ日や隣人もまた無精髭

 

よく売れるパン屋の横のみかん小屋    鞠

数え日の切腹最中でお茶事かな

 

朝日浴びふくら雀となりにけり      歩智

カレンダー最後の一枚寂し気に

 

短日や日の出一分遅くなり        パピ

冬花火輝き沸き上がる拍手

    

玉柘植にイルミネーション聖夜かな    余白

文士村柿熟してももぎ手なし

 

数え日の踊りおさめのタンゴかな     稱子

嫁入りの包丁健在のっぺ汁

 

数え日や思わぬ奇跡が起きにけり     黄玉

数え日や満天星と流星

 

冬ざるる地震竜巻地の果ても       沙会

夕映の冬山紅葉拝みをり

 

数え日を残し射したる朝日かな      イヨ

さざんかの花道続くを風去りぬ

 

黄を増して日に日に柚子の輝けり     雲水

朝焼けや霜にまみれし青菜摘む

初雪や窯の余熱はこころにも   雲水   


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