98 猟犬のわれもわれもと森に消ゆ
97 冬の波わが痕跡を消し去りぬ
96 冬の闇どぶろくひそと発酵す
95 行く年や幸の瓶詰持ち越さむ つねひごろ
94 暖炉焚くボジョレヌーボー今宵のため 泉女
93 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 万太郎
92 窯出しの茶碗を磨く冬日向
91 冬眠の亀も荷となり転勤す 野里女
90 落葉焚くきっといろんな虫も焚く
89 枯れてゆくことも喜び冬構
88 爪たてば命したたる蜜柑かな
84 極月や氏素性ある薪を割る
83 粕汁の煮こぼれ跡の厨かな 疏水
82 ひっそりとひとり大黒冬座敷 つねひごろ
81 死或いは絶望する一つの咳 遊石
80 額縁の紅葉を眺めモーニングー タガ女
79 一葉忌最後の便りかもしれぬ 章子
78 風邪引いて逆療法の風の中 多可
陶芸・俳句・テニス・ピアノ・犬・お酒・パソコン・・・これだけあると、退屈している暇がない、有難いことです。 目標は、105才まで長生きして、老人オリンピックで優勝すること。
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