






















新潟県の魚沼市には芋川という地名が2カ所ある。
市町村の合併で同じ名が出来たのであるが
今日訪ねたのは旧・湯之谷村の芋川で地名は湯之谷芋川となっていた。
もう一方の芋川は旧・広神村にあり、こちらは大芋川となった。
旧・湯之谷村は尾瀬へと続く国道291沿いの谷間の集落で
魚沼市の中でも雪の多い地区となる。
今年は少ない積雪とはいえ、この地域の雪消えは
やはり多の地区よりは遅いようである。
訪ねたこの日も大きな機械で除雪の作業が行われていた。
田や畑の隅で芽を出した蕗の薹も所々雪が残る中、
遅い春の日を待ちわびているようであった。
春には山菜が採れる場所でもあり
雪の多いところの山菜は良いものが採れるという。
厳しい冬を過ごす地域ならではの
この雪がもたらす恩恵とでもいえよう。
国道をそれ農道を歩いていると、
屋根から落ち積もった軒下の雪を片付けるご夫人にであった。
この辺はまだまだ雪が多いと言うと
笑ってそうだと応えた。
しかし、この笑顔には
やっと春が来たと言う喜びがあることを感じた。
まだまだ、地温も上がらない今は
これから始まる農作業に向けての準備段階で
今年は何の種を蒔こうか、などと夏から秋への収穫に向け
夢が膨らむ時期である。