春のダイヤ改正と共に廃止となった
ローカル線の小さな駅を目指して。
長閑な郷の景色を眺めつつ
自転車で緩い勾配を登り下りしながら
辿り着いた駅は駅名が消された真っ白な駅名標
だけが立っていた。
取り残されたホームと駅舎は淋しそう。
駅を囲む集落では田植えも中盤とあって
長閑に農作業に精をだす姿も見える静かな過疎地域。
縁側で種の選別をするおばあちゃん
時より吹く風もどことなく穏やかに感じられる。
この駅を通過する列車は見れなかったけれど
引き返して途中で列車を待つことにしよう。
途中や休んだ小川も湧き水も
初夏の陽光を反射して眩しい
水がこんなに有り難いことをあらためて実感した。