世界の中の極々小さな断片

田舎暮らしの日常と地元を走るローカル線を短いエッセイと写真で綴る。
※ブログのタイトルが変わりました。

「阿」「吽」

2015-05-19 16:42:44 | 日記

























































































































ブナの林が広がる里山の山裾に

ひっそりと佇む名刹。


言葉少なに家内とともに歩く静かな境内は

雨で潤わされた樹々の緑が美しい。


そういえば山門には金剛力士像が

「阿」「吽」の形相で迎えていた。

我が夫婦も「阿」を聞き「吽」を知る。

そんな域にはまだまだではあるが

ここまで人生の中のお互いに長い時間を過ごして来た。


言葉ではなかなか言えないが

家内には感謝をしている。

すべてのことに「阿」を聞いて「吽」と応えられはしないが

これからも、私の我がままや無茶を許しながら

人生を共に歩んでくれることを願う。


もうすぐ家内の誕生日であるが

毎年とくだん何かを催すということもなく

きちんと感謝の意を述べたこともない。


それは、

お互いにどこかで気持ちが通じ合えていると信じているから

と思うのは私の思い上がりだろうか。


しかし、今年は何か贈り物でもしようかな。

家内が何を喜ぶかわからないが

独り合点の「阿」と「吽」と・・・

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