秋桜ゆれる道沿いでいっぷくの清涼

道沿いにコスモスが揺れ

その向こうに列車が通り過ぎる。

少し離れたところには

清らな水が湧き出し

コンコンと流れ出ている。


一年中絶えることない

この清水を求め人々はやって来ては

容器に入れて持ち帰る。


たまたま出会った方は

「焼酎をこの水で割るとまた格別なのだ」と

嬉しそうに言った。


あいにく入れ物の用意の無かった私は

手にすくいゴクゴクと飲み

火照った顔も洗ってみた。


秋の日差しとはいえ、まだまだ暑いこの陽気

一服の清涼が身体に優しく浸みて行った。

Posted by I.Tachi at September 12, 2020