いつも眺めてるばかりいる列車に
小さな旅気分を味わいたくて
夕方のローカル線にほんの少しの距離を乗ってみた。
駅の数にすれば五つほどの区間。
時より強く降る雨が窓を濡らし
外の景色はよく見えない。
ちょうど高校生たちの学校帰りの時間帯。
始発の駅から乗り込んだ彼らは
友達同士でワイワイとおしゃべりしたり
ふざけ合ったりと賑やかであったが
一つ駅に到着するたびに、
その輪からは一人また一人と減り
駅に着くたび列車内は静かになった。
やがて私が降りた駅では
寂しくスマホの画面を一人眺め
首をうなだれた女学生の姿を乗せ
車窓の明かりだけが灯る
夜へと列車は走り去って行った。
小さな旅気分を味わいたくて
夕方のローカル線にほんの少しの距離を乗ってみた。
駅の数にすれば五つほどの区間。
時より強く降る雨が窓を濡らし
外の景色はよく見えない。
ちょうど高校生たちの学校帰りの時間帯。
始発の駅から乗り込んだ彼らは
友達同士でワイワイとおしゃべりしたり
ふざけ合ったりと賑やかであったが
一つ駅に到着するたびに、
その輪からは一人また一人と減り
駅に着くたび列車内は静かになった。
やがて私が降りた駅では
寂しくスマホの画面を一人眺め
首をうなだれた女学生の姿を乗せ
車窓の明かりだけが灯る
夜へと列車は走り去って行った。
Posted by I.Tachi at October 31, 2018