世界の中の極々小さな断片

田舎暮らしの日常と地元を走るローカル線を短いエッセイと写真で綴る。
※ブログのタイトルが変わりました。

そらのいろ

2016-01-04 11:49:08 | 日記

























































































いつもより早く目覚めたが

カーテンを開け見渡す外の景色は

色の無い雪野原と鉛色の空が広がるだけ。

山の形をうっすらと浮かび上がらせ

日の光が雲間をわずかに照らす。

雪の降らない雪国の空は

こんな日が続く。


しかし、この冬は何か違う。

いつものこの時期ならば

人の背丈を優に越すほどの雪が積もり

その雪の片付けに追われる日々を過ごすのが常であるが

雪らしい雪が降ったのは年末に降ったきり。


それは、いま叫ばれる

人類が及ぼした温暖化のせいなのか、

はたまた地球の長い歴史の中で

何度か訪れる気候変動なのか

それはわからない。


生物は地球の微妙なバランスの上で暮らしている

われわれ人間もその例外ではない。

個々の生物が自然の環境変化に順応し

生き延びて来た結果が今の世界を作っている。



われら人間が順応して来たのは

他の生物とは違い知恵で対応することであった。

それは、衣服をまとい火をおこし暖をとる…

その先にもっと快適に便利にと欲求は膨らみ

やがては、地球の環境を変動させるほどの

不要なものまで吐き出す様になってしまったのかも知れない。



それは、私の知識ではわからないが、

もしもそうならば、何と罪深いことなのかと

鉛色の空を見上げ思った。















Posted by I.Tachi at January 4, 2016
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