【叡王戦第1局】藤井聡太叡王が先勝 主導権握り続け、挑戦者の菅井竜也八段を押し切る
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4/11(火) 18:55配信
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藤井聡太叡王
将棋の第8期叡王戦5番勝負第1局は11日、東京都千代田区内で指され、先手の藤井聡太叡王(20)=竜王、王位、棋王、王将、棋聖=が147手で挑戦者の菅井竜也八段(30)を破り、3連覇へ向けて先勝した。第2局は23日、名古屋市内で指される。
藤井が終始主導権を握って開幕局を白星で飾った。飛車を5筋から左に動かす振り飛車戦法を得意とする菅井の三間飛車に対し、藤井は居飛車と予想された戦型に。2筋を巡る攻防で、揺さぶりをかけながら少しずつポイントを稼いだ。そこからお互いの玉側である端や、守備駒を攻め、相手にこれといった見せ場を与えることなく勝利を収めた。
藤井は「仕掛けていったけど、成果が上がってないかなと思った」と攻め始めの時点では自信を持っていなかった。だが「苦心したところが多かったけど、終盤は攻めを受け止める形になって、何とか指しやすくなったかなと思った」と相手の攻めを切らせて手応えを得たという。
敗れた菅井は中盤の攻防で読んでいなかった手を指されて「苦しくなった」と振り返った。「中盤の重要な局面で正確性がなかったので反省したいなと思っている」とずっと押される展開になったことを悔やんだ。