ゴア
9/18/2022
手塚治虫の『マグマ大使』の悪役
さまざまな星を乗っ取り、その星の王となって悪事を尽くしてきた征服者。2億 - 3億もの星を手に入れていて、アースと同じくらい長く生きている。人間体はあくまで仮の姿、で正体(劇中では「本体」と呼称)は怪獣のような姿なのだが、肉食恐竜型[注釈 3]と、クモとムカデを合わせたような虫型の2パターンがある[注釈 4]。宇宙の悪魔と言われてる反面、子供には甘くなるという一面がある。終盤では虫型形態でマグマと戦うが撃退されてしまう。今度はカオスに直談判することで地球をアースの手から奪い取ろうと画策してうまく言いくるめて自分の主張にも一理あると納得させ、双方が選出した戦士たちによる代理戦争で地球の覇権を決めるという形にもっていった。ゴアはブラックガロンをけしかけてマグマと戦わせるが、これも失敗に終わる。その結果を受け入れることができず憤慨してカオスを軽視する発言をしたため怒りを買い、全身傷だらけの姿で地球から逃げていった。だが、そのすぐ後、全人類に「また必ずやって来て地球を手に入れる!」と宣言する。
アース
30億年前に地球を作った創造者。マグマ達ロケット人を作った本人である。杖を持った白髪白鬚の老人といった仙人のような姿をしている。
カオス
終盤に登場。百億年前にすべての始まりの「原始原子」を作り出した全宇宙の創造者。アースやゴアの上をいく存在で、時間も長さも音も色も匂いもない光だけの世界に住む。単純な善悪に左右されない公正な考え方を持ち、アースとゴアの両者の主張を聞いた際、ゴアの「地球を作ったのは確かにアースだが、カオスが作り出した原始原子はアース一人のものではない」という主張を認める。だからと言って、ゴアのものでもないから地球一つの事でごたごたするなら、地球を原子に戻そうと言う。それだけはやめてくださいと両者から懇願されたので、戦いによって地球の支配権を競うことを提案する。
人間モドキ
ゴアによって地球人と入れ替える為に作られた特殊な生物。作中では、人間モドキの原形はゼリー状の「原形質」というものでできている。このため、殆どの人間モドキは死ぬと溶けてしまうのが特徴[注釈 5]。弱点は冬虫夏草などの寄生キノコの胞子。ブラックガロン編では、犬や猫、ネズミ型の動物モドキも登場した。
マグマ大使
アースによって地球を守るために作られた「ロケット人」。厳密に言うとロボットではない生きたロケット[注釈 2]。体色は金色で、自在に巨人の姿からロケットに変形する。武器は頭部の2本のアンテナから出す熱線と怪力。両腕を高速回転させるとジェット気流を巻き起こし、気圧の変化によって空気の凸レンズを作ることも可能。胸部からは様々な種類のミサイルを撃ち出す。
モル
女性のロケット人でマグマの妻。作中では戦闘シーンは少なく、アースの助手をすることが多い。奥の手に無数の分身を作り出す「無機増殖術」を扱う。
ガム
マグマとモルの子供。マグマがマモルの事が気に入ったのでアースに「こんな子供が欲しい」と頼んで作ってもらった。マモルをモデルに作られたため、マモルに瓜二つ。マグマ一家の中で唯一、コックピットが作られており人間が搭乗することができる。小型サイズで搭乗できるという仕様もあって、マモルはマグマ達を呼ぶにあたって最初にガムを呼ぶことが多い。
村上マモル
村上厚の一人息子。ゴアからの宣戦布告の証人にされるために、家族共々恐竜時代に連れてこられる。その際にゴアの写真を撮るが、マグマにその写真を貸してほしいと頼まれ、そのまま成り行き上でアースたちの元へついて来てしまう。マグマから、吹くとマグマ達を呼べる特殊な笛を貰い、マグマ達の一番の協力者となる。
村上厚
マモルの父。毎回新聞社会部記者。ゴアの宣戦布告の証人とされた2000人の新聞記者の一人。
マモルの母
作中では本名は出てない。人間モドキの替え玉が現れたが、マモル曰く「ママはパパと話すときパパのぶしょうヒゲを撫でるはずだ」とのことで見破られた。