★タイトルからして何ともユニークな曲です。童謡かと思うようなタイトルですが、元気いっぱいの演歌です。唄っている北野ゆきさんは、立山みゆきさんから今回改名され、前作『今日も木曽路は雪ですか』は隠れたロングヒットになっていたようです。
★この曲を聴いて思い出したのが、晴山さおりさんの『一円玉の旅がらす』です。消費税導入で不足がちになった一円玉を擬人化した股旅演歌は大ヒットしました。この『きんぴらごぼうの歌』では、ごぼうとニンジンを男女に擬人化して、夫婦の幸せ演歌になっています。
★アレンジもなかなかユニークです。イントロはジャズっぽいミュートトランペットで始まったかと思えば、急に三味線の入ったノリノリ調子になります。間奏ではまたジャズが出てきて、ラストではロックのリズムになるという具合でめまぐるしく変化します。
★いわゆる「キワ物」というイメージもありますが、とかくワンパターンになりがちな演歌には、こういう面白い試みもインパクトがあっていいのではないでしょうか。