今回は、私が目下一番好きな歌手、ミュージシャンと言っていい、小田純平さんの新曲です。
先日、ある会合の席で私がカラオケが好きだとの話をしたら、相手から好きな歌手は誰かと聞かれたので、小田純平さんの名前を出しました。
小田さんは演歌系のシンガーソングライターになるのでしょうが、そういった枠に収まりきれないマルチタレントでもあります。他の歌手に提供している曲は演歌系が多いものの、本人が歌う曲はフォーク調、ブルース調、また軽快なポップス調など多彩です。
彼はほぼ毎年1枚ずつニューシングルを出しており、どんな曲が出てくるか楽しみにしています。今年は5月8日に『迷子のホタル~ニューバージョン~』が発売されました。
ニューバージョンとあるように、この元歌は彼の弟子、寺本圭佑さんの2022年の『折鶴夜曲』のカップリングとして提供されたもので、それをニューアレンジし、歌詞も一部加えてセルフカバーしています。
曲調はフォーク調演歌といった趣で、1コーラスごとの歌詞が短く、一般的には3番までのところが5番まであるのが特徴です。
内容は自分をホタルになぞらえて、人生を振り返り、最後は「空に飛び去り 星となる」とあって、これは儚いながらも今後の人生に希望を見出していると解釈してもいいでしょう。
元歌から加わったのは3番で、夢や恋が破れた心境の内容になっており、小田さんはこういう未練心も折り込みたかったのだと思います。
一見、単調なメロディーでメリハリがないような印象ですが、聴くほどに印象に残り、耳に残る曲だと思います。
小田さんは作詞をしないシンガーソングライターで、この曲の作詞は鮫島琉星氏です。
寺本圭佑さんの元歌のときは知らなかった曲で、今度のセルフカバーを機に私もカラオケのレパートリーにしたいと思っています。
演歌ファンにも歌謡曲ファンにもおすすめできる曲です。