バックルピンの修理です。
ピン先が折れてしまっています。
バックルの裏面にピューターと刻印があります。
ピューターって書くとなにやら格好良いですが、日本語だと錫ですね。
ハンダに使うあのぐにゃぐにゃした金属です。
200度程度で溶融しますので、加工するのに必要な熱量が少ないため、安価に加工できます。
低温での流動性が良いので、複雑な形状の装飾品には向いていますが、バックルに使うには強度が足りません。
なのでピン先が折れてしまっているのです。
MANIFOLDとベルトに刻印が入っています。
検索してみると、アメカジのショップが出てくるのでアメリカ製なのかもしれません。
アメリカは錫工芸が盛んであり、HTCなどもそうですが、錫製のバックルを作るメーカーが多数存在するようです。
だとすると、錫で出来たバックルを使うのも合点がいきます。
日本国内では錫だけだと強度が弱いので、錫含有率の高い通称ハイメタと呼ばれる合金を使います。
強度の高い真鍮製のピンに交換しています。
200度で溶融する錫とは違い、真鍮の融点は約800度です。
圧倒的に生産に掛る熱量が違いますから、そのことからも製造コストが格段に掛ることは察しが付くと思います。
おかげさまで作業依頼も多く、非常に多忙のため、修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
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大体の価格を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
(割と良心的な価格だとよく言われます。自分ではちょっと安すぎなのか?と思ったりしています。)
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
古い記事に記載している場合もありますが、価格改定している場合も多いです。
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伊東金属製作所
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