ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

バックルピン修理

2019-05-09 09:27:31 | ベルト(他ブランド)

バックルピンの修理です。
ピン先が折れてしまっています。


バックルの裏面にピューターと刻印があります。
ピューターって書くとなにやら格好良いですが、日本語だと錫ですね。
ハンダに使うあのぐにゃぐにゃした金属です。
200度程度で溶融しますので、加工するのに必要な熱量が少ないため、安価に加工できます。
低温での流動性が良いので、複雑な形状の装飾品には向いていますが、バックルに使うには強度が足りません。
なのでピン先が折れてしまっているのです。


MANIFOLDとベルトに刻印が入っています。
検索してみると、アメカジのショップが出てくるのでアメリカ製なのかもしれません。
アメリカは錫工芸が盛んであり、HTCなどもそうですが、錫製のバックルを作るメーカーが多数存在するようです。
だとすると、錫で出来たバックルを使うのも合点がいきます。
日本国内では錫だけだと強度が弱いので、錫含有率の高い通称ハイメタと呼ばれる合金を使います。


強度の高い真鍮製のピンに交換しています。
200度で溶融する錫とは違い、真鍮の融点は約800度です。
圧倒的に生産に掛る熱量が違いますから、そのことからも製造コストが格段に掛ることは察しが付くと思います。


おかげさまで作業依頼も多く、非常に多忙のため、修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
お電話でのご依頼はご遠慮ください。
状態を確認できないと回答できませんので、必ず画像添付の上、メールかLINEで送信してください。
それでも電話してくる方からのご依頼は、その場で即お断りします。

大体の価格を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
(割と良心的な価格だとよく言われます。自分ではちょっと安すぎなのか?と思ったりしています。)

ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
古い記事に記載している場合もありますが、価格改定している場合も多いです。

持込は完全予約制です。
多忙のため、飛び込みはそのままお帰りいただきます。
ご予約には事前の画像送付が必須です。
持込は平日朝7時から17時までとなります。

LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いません。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku




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