ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

ポールスミス ベルト修理

2020-08-16 10:48:22 | ベルト(他ブランド)

ポールスミスのベルト修理でご相談いただきました。
バックルのピンが短い?いや短くなった?ということで、裏に廻ってしまうというご相談がありました。
本来、すり減って短くなるような物でもないので、元々短いのだと思いますが、
送られた画像だけでは材質まではわかりませんので、ピンの交換も視野に入れつつ、調整ということで承りました。

恐らく材質は亜鉛か真鍮、ハイメタと呼ばれる錫の合金のどれかです。
真鍮かハイメタであれば粘性があるので調整できますが、亜鉛だと脆いので折れてしまいます。
画像の時点でどれだかわかりませんので、交換も視野という表現でお伝えしました。


このように裏に回ってしまいます。
これでは使えないですね。


ピンの取り付け部分をよく観察します。
このピンは真鍮の鋳物ですね。
海外の材料なのでJIS規格は通用しませんが、銅の含有率が低くなければ調整できそうです。
ピンというのは、鋳物だったり、ダイキャストだったり、線材からの切断だったり、打ち抜きやフレクションもあります。
材質も様々ですので、いろいろ精通していないと、そこはわからないと思います。

ちなみのこのベルト修理は都内のお客様からの依頼なのですが、某修理チェーン店へ見積もり依頼したら、バックル交換で5-6000円と言われたそうです。
他の修理店のことはよく知らないので、某チェーン店というのがどこなのか私にはわかりませんが、まあ、交換という提案はよほどバックルに精通していなければ妥当な提案だと思います。
が、5-6000円というのはぼったくりすぎですね。
交換するのに縫製を解いて取り付けるので、それなりに手間はかかりますが、バックル自体は、金具問屋さんで探せば数百円程度です。
もちろん、ポールスミスのロゴも無くなってしまうので、弊社に相談されて本当に良かったと思います。


と、いうことで調整しました。
わかりにくいですね。


調整前、調整後です。
ピンを前に出すという作業をしました。
幼少の頃より家の手伝いで毎日1000本以上ピン付けやらされてましたので、他の修理屋さんとは経験値が違います。

バックル交換せずに修理できましたし、しかも前出の某見積もりの半額くらいですから、
お客様も大変喜んでおられました。

作業受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いとどのようなベルトの状態なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはお断りしています。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
お電話いただいても、メールかLINEで写真を送ってくださいと返答するだけになってしまいます。

値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。

バックル部分の修理
ベルトの革部分の修理

こちらに事例と価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。

東京都のコロナウイルス感染者数増加に伴い、徒歩圏内以外の方からの持ち込みはお断りしています。
弊社では高齢者も働いておりますので、ご理解ご協力お願いいたします。
徒歩圏内以外の方からの修理受付は宅配便のみになります。
よろしくお願いいたします。

LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku






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