二次性高血圧の原因で最も多いのがPAであるが、日常診療ではあまり認知確定されていないのが現状である。全国疫学研究班の研究(1999年度)では1年間の患者数が1450例と報告されている。実際に血中アルドステロン/レニン比でスクリーニングすると5-15%程度に発見されるとの報告が増えている。そうだとすると10人に1人がPAということになり、結構多いとの認識に立つ必要があろう。しかし、一般臨床(外来)ではめったにお目にかからないのはどういう訳であろう?その原因は先行高血圧治療により、その実態がマスクされてしまうケースが多いからではと思われる。PAの主症状は高血圧と低K血症であるが、実際低K血症を示す症例は半分程度であり、降圧剤先行例(ARBやACE-I投与)では正常化しやすいと考えられ、気が付きに難くなっている現状である。したがって、高血圧治療前にPAのスクリーニングを導入することが重要である。特に新患高血圧症例では空腹安静下で血中のアルドステロン濃度(ng/dl)/活性レニン濃度(pg/ml)比を測定すればよいのでありますが、>4ではPAを疑い、確定診断のため専門医に紹介精査すべきであります。実際精査結果では片側副腎のアルドステロン産生腺腫(微小)が80%で両側副腎過形成が10%弱であり、根治治療選択のためにも精査が重要なのはいうまでもありません!!
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