7時半起床。
朝食はいなり寿司とラ・フランス。ラ・フランスはしばらく前に買って追熟させていたものだが、妻が「ベストの状態!」と喜んでいる。確かに、超絶にみずみずしくて甘い。千疋屋で買ってきたと言われても、「なるほど、さすがは千疋屋だ」と納得するだろう。実際には東京駅の山形県物産展で3個500円だったそうだが。
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妻と娘と3人で近所の公園へ遊びに行く。娘が「けんけんぱ」を楽しそうにしている。いつの間にかそんなことも覚えたのか。
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私はひとりで落ち葉拾い。この時期の落ち葉は色鮮やかではないが、だからこそ愁いがあって惹きつけられる。
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山茶花の花もそろそろ終盤だが、こちらはまだ元気だ。
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娘とサッカーをする。私たちが足を大きく開き、そこめがけて娘がボールを蹴る。ゴールが移動し放題なので大体の場合成功するわけだが、それでも娘は大喜びである。
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この後、ボールを蹴ろうとした娘が空振りし、その足がボールの上に乗ってしまって転倒、そのまま後頭部を地面に打ち付けてしまう。私にはその様子がスローモーションで見え、一歩も動けなかった。娘は一瞬驚いたような表情をしてから、大泣き。ここまでの号泣は久しぶりである。しかし、親のほうは案外冷静で、泣けてるってことは大丈夫だね、などと言いながら、それでも娘をしっかりと抱きかかえてしばらくじっとしていた。地面にぶつけたところは若干赤くなって膨らんでいるが、思っていたほどではない。人間の頭蓋骨の強さに感謝である。
落ち着いた娘はそこからずっと不機嫌で、それでも帰りたくはない、もっと遊びたいといいつつも、私の腕の中から動こうとはしなかった。結局30分ほどベンチに座って抱っこをしたままだっただろうか、そのまま寝息をたてはじめた。妻に「息してるよね?」などと確認しつつ、家に帰って娘を布団に寝かせる。
帰りの途中の自販機で買ったセブンティーンアイスを食べる。「カラフルチョコ(ミルク)」という味を初めて見つけた。これは美味しい。その名のとおりカラフルなチョコレートが入っていてテンションが上がってしまうのは、単純に精神年齢が低いのだろうか。
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昼食はカツ丼。カツもそうだが、玉ねぎが甘くて美味しい。
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2時間ほどで起きてきた娘は、まだ不機嫌だった。お腹は空いてない、ご飯もいらないと言うので、ちょうど先日弟から甥っ子の快気祝いで頂いた「福砂屋」の五三焼カステラを開けることにする。現金なもので、箱を開け始めた途端に娘が寄ってきて、カステラが見えると満面の笑顔を見せてくれた。食べる?と聞くと、もちろん「たべる!」の返事。じゃあ1個食べたらご飯も食べてねと言うと、ご機嫌な「はーい」が返ってきた。
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さすがは福砂屋である。久しぶりに本当に美味しいカステラを食べた。娘もすごい勢いで食べている。その勢いは衰えず、約束どおり昼食のカツ丼もペロリと平らげた。やっぱりお腹空いてたんじゃん。福砂屋さんと弟に感謝である。
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家族3人で、駅前のビックカメラへ出掛ける。娘が大きくなったので、そろそろ自転車のチャイルドシートを買い替える必要があるのだ。展示されている現物を見て、カタログを確認。大体これかなというのは決まったが、もう少し考えよう。
そのまま駅ビルに入っている「ロイヤルホスト」に寄る。当初は飲み物だけ飲んでさっと帰るつもりだったのだが、今時はロイホもドリンクバーが導入されており、それだけを注文するのは憚られたので、結局がっつりデザートを注文することになった。
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娘はお子様メニューのパンケーキ(バジーちゃんパンケーキ)、妻はキャラメルナッツブリュレ、私はヨーグルトジャーマニーを食べる。娘はドリンクバーのオレンジジュースにたいそうご満悦の様子である。また、子ども用だと小馬鹿にしていたのだが、パンケーキが丁寧に焼かれた本格的なものだったのに驚かされた。思わず娘の隙をついて盗み食いを繰り返してしまった。この値段(380円)でこれほどしっかりしたパンケーキを出すとは、恐れ入りました。
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帰りのエレベーター前で、窓から見える外の景色に娘が感激していた。そうか、こんなに高いところからの景色を見るのはこれが初めてだ。
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予定外のデザート(美味しかったが)でお腹がいっぱいになったので夕食は遅めにして先にお風呂へと思ったのだが、娘が「おなかすいた」と言い出したので、いつも通り先に夕食をとることにする。もはや週末恒例となった私の大好きな豚バラ鍋と、生協の鰆のレモン焼き。お鍋はもちろん、鰆がびっくりするくらい美味しかった。妻とふたりで「これは美味しい」と喜んで食べた。一方で、娘は鍋にも魚にもほとんど興味を示さず、かろうじてふりかけご飯を食べただけで、「もうおなかいっぱい」と逃げていった。やっぱりそうきたか。次は騙されないぞ。
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入浴と洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。寝る直前になってまた「おなかすいた」と言い出した娘は、母に拒否されると今度は甘々な父にヨーグルトをねだり、見事に手に入れて満喫してから眠った。寝る直前に食べさせるのはあまり良くないが、おかげで歯磨きもご機嫌でさせてくれたし、今日くらいは良しとしよう。
妻も娘と一緒に寝落ちしたので、音楽を聴きながら洗濯の続きと食後の片付けなどを済ませる。こういう時間は嫌いではない。家事をしているのだが、音楽のおかげで自由を満喫している感覚がある。
昨日買ってきたAマッソ加納さんのエッセイ集『いるかも泳ぐわい。』を2/3ほど読む。そこで止めたのは、単純に時間が0時を回ったのと、「もう1/3しか残ってないじゃん」というもったいなさを感じたからである。それくらい、彼女の頭の中は面白い。なんでそんな発想が出てくるのか、そんな言葉が出てくるのか。
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0時過ぎに就寝。