7時起床。
朝食は梅干しオートミール。
身支度を整え、8時半前に家を出る。今日は、東京競馬場へ日本ダービーを観に行く。会社へ配分されている来賓席に余裕があるとのことで、先週末に急遽行けることになった。人生初の生ダービーである。
東急新横浜線と南武線を乗り継いで、府中本町へ。この時点で既に自分が浮き足立っているのがわかる。数年振り、コロナ明け初の中央競馬観戦がダービーになるとは思いもしなかった。
前職時代の先輩とお世話になっていた社長さんと合流し、東京競馬場へ。まだ第1レースが始まったばかりの時間だが、既にすごい人である。
受付を済ませ、自分たちの席に座る。私はもちろん、お誘いしたお二方も普段以上にウキウキしているのが伝わってくる。
やはり、ダービーは特別なのだ。
第2レースから勝負を始める。いきなり700円が5,500円になるなど、幸先の良いスタートである。
午前中のレースを終え、昼食を買いに出掛ける。場内は大混雑で、飲食店はどこも長蛇の列ができている。これだけの人混みに身を置くのはコロナ前以来である。
何とかお弁当を調達し、そのまま場内を散策する。
競馬場全体が高揚感と緊張感の入り混じった特別な雰囲気に包まれている。
来場者限定グッズを頂いたり、特別展示を観たり、思っていた以上に長い散策になった。
もう買う馬は決めているが、買い方についてもう1度じっくり考えてから自席へ戻る。
昼食はステーキ丼。
午前中は席に座って新聞とにらめっこしていることが多かったが、午後はきちんとパドックへも足を運ぶ。
第5レースから第10レースまでは、1勝5敗。まあ、こんなもんである。
おやつはホットコーヒーとチュロス。
いよいよ、ダービーの馬券を買う。色々と考えたが、最終的には応援したい馬の単勝だけに絞った。
妻から頼まれた分の馬券も買う。
パドックを見に行く。2020年に日本で生産されたサラブレッドは約7,500頭。その中でダービーの舞台に立てるのはたったの18頭。今私たちが見ているのはエリート中のエリート、究極のサラブレッドたちである。
本馬場入場が始まる。場内アナウンスの紹介、1頭1頭に大きな拍手が送られる。
国家独唱は石井竜也さん。いよいよである。
東京競馬場第11レース、第90回東京優駿、日本ダービー。ファンファーレが鳴り、場内に拍手と大歓声が響き渡る。
馬券は外れたが、夢のような2分25秒だった。
優勝したタスティエーラとレーン騎手に大きな拍手を送る。おめでとうございます。
発走直後の落馬があったり、後からスキルヴィング号の悲しいニュースが入ってきたり、手放しで素晴らしいレースだったとは言いづらいレースになったが、観に来られて良かった。
最終レースの目黒記念でダービーの負けを取り戻そうと思ったが、取り戻そうという気持ちで買った馬券が当たったことは1度もない。そういうものである。1日の収支は投資額24,100円、回収額8,450円でマイナス15,650円也。
全てのレースを終え、帰途につく。幸せな1日だった。この機会を与えて下さった会社の方々に感謝である。本当にありがとうございました。
帰りは車で送って頂き、3人で競馬の話をワイワイしながら横浜まで戻る。競馬が終わったあとのこういう振り返りもまた楽しいのだ。
19時半過ぎに帰宅。夕食の最中に何かあったようで、妻と娘が冷戦状態に陥っており、ダービーの余韻が一気に吹き飛ぶ。どうやら、色々あって最終的に娘が手を出してしまったようだ。
入浴を済ませてから夕食。入浴中も、食事中も、娘の話を聞いてちょくちょくアドバイスをする。手を出したことが良くないとはわかっているが、お母さんに謝るのは嫌だという葛藤の中にいるようだ。
女同士の冷戦は根性比べになって長期化していたが、最終的には娘がきちんと謝っていた。偉い。
娘にお土産のダービーグッズ(バンドとリボン)を渡す。リボンは黒が当たってしまったので喜ばれないかなと思いきや、「黒もいいじゃん」と好意的に受け取ってもらえた。
洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。
そのまま寝落ちしそうになるのを何とか堪え、居間へ戻って録画しておいたレースを見返して余韻に浸る。
23時過ぎに就寝。横になった瞬間に意識が遠のいていった。