曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

Yこさんを連れて

2014年04月17日 | 介護

Gオさんの急死、そして、Bこさんの歩行困難もあり、実家母Yこさんの事は、夫婦とも常勤勤務の弟夫婦に丸投げしたまま。ほとんど、Bこさんと話をすることもできないまま、もちろん、以前のようにどこかに連れて行くなんて事も出来ないままになっていました。

週3日のデイ、デイに行かない日はヘルパーさんが来るので、一応、Yこさんの見守りはOKなんですけど、先日ちょっと見た時の無表情も気になり、ちょうど、ヘルパーさんが夕方に来る予定の日、うちのBこさんは、他の親戚の人と一緒にお食事に行く事になり、そちらの付き添いはオットとどがやってくれることになり、ってことは?

Yこさん、日中連れ出す事が、出来るんじゃああ~りませんか

つうことで、まず、弟の「許可」を得、そして、Yこさんに、「ドライブでもショッピングでも行きたいところがあれば、一緒に行こうか?どこがいいか考えて置いてね。」と伝えました。

当日迎えに行くと、本人はもう、水筒なんぞ持ってすっかり、ドライブというか、外歩きの気合い充分。

「○○なら、歩けると思う。」

私は歩行の事があるので、新しくできたショッピングセンターはバリアフリーだし、トイレも広いし、フードコートも充実しているし、なんて思っていたんですけど、本人いわく

「歩かなきゃ!」いけないんだそうで(弟がそう言ったと言うんですがね。)

本人の行きたいところは駐車場からも離れているようなところで、どう考えてもそこの段などは、乗り越えられるような、また、杖を使えるような場所でもないし、食べるところも狭い食堂のようなところしかないのよね。

あんた無理よ、言うのも気の毒なので、「じゃあ、富士山が見えるようなら、そっちに行ってみよう(最悪景色のみ)か。清水あたりで見えなかったらジャンクションで新東名から東名に回って、西の方に行こうか?」

残念ながら、春霞みで富士は全く見えずだったので、今、東名や新東名はサービスエリアが充実しているので、様子によってはぐるっと静岡県内一周でもいいかなと、となりで弾丸トーク(一方的に喋りまくる)の母親に適当に相槌を打ちながら、掛川へ。

その間、もう、喋る喋る。

全くこっちの口をはさむ余裕はありやせん。

「こっちへ来たら○○神社へ行こう。」なんぞ言ってますけど、とても歩けないから、

「つまんないかもしれないけど、中も歩けるし、お土産も楽しいから、掛川花鳥園にしよう。」

と、強引にgoいや、inつうたほうが正確か?

駐車場を降りてから、入口までも、弾丸トークは続き…、

中に入ったら、お土産屋でテンション超アップしちまいました。

しばし、ああだこうだ言ってましたが、自由に見せた後、それはまた後で買うにして、中を見ようか?

はい!中でも思いっきり、子どものようにつうか、幼子のように、はしゃぎまくり。しゃべりまくり。

その辺でまどろんでいる鳥にちょっかいは出すわ、話しかけるわ、文字通りはじけちまいました!

丁度オニバスの取材?かなにかやっていて、オニバスをひっくり返して裏を見せているところに遭遇。

思いっきり取材を邪魔してましたわ(--〆)申し訳ございません。

そして、お昼、バイキングにしようか?持って来るのは私が持って来るから、っていうのに、「軽食」コーナーに行くなんぞ言いましてね、ちょっと強引にバイキングの方に誘導。

お昼は私が出すからといいながら、すんません。ものすごく時間が掛かりました。後ろにお客さんもいなかったので、本人のペースで支払いをし、「軽く」しか食べれないと言っていながら、フルコースお召し上がりに!

デザートまで食べれないと言いながらも、ゼリーを盛りつけて持ってくれば、黙って食べてました。

入場料を私が払ったんですが、そのお金も交通費として出すからと言うので、レシートを出して、いくらいくらよと言うと、やはりお金の計算は出来ず…、と言うか、、その金額をお財布から出すのが出来ず、しばし、考え込んでいました。考え込むというより、どうしていいのかわからないっていう様子です。

お金を払うって言いながら、そう言ったのに、そのあとどうしたらいいのかわからず、お財布を手にしながら、次の動作をどうしたらいいのかわからないんですよねえ。

まあ、これは、今に始まった訳じゃありませんが。

その、固まっちまった表情がね、胸が痛むんですなあ。娘とするとね。

その後も丁度亡くなって一年の父親のお兄さん(私から見ると叔父さん=O叔父さん)と亡くなって10カ月の母親のお兄さん(M叔父さん)の1回忌の話になったのですが(というか、叔父さんの法事はどうする?と私の方から聞いたんですが)

「そんなこと(亡くなった)があった?

いつ?私(お葬式に)行った?……。」

「去年の今頃O叔父さんが亡くなって、6月にM叔父さんが亡くなって、弟と一緒に行ったでしょ?」

「……、そうだったかな。全然覚えてない。」

「そう?49日やお盆にも行ったでしょ?」

「ああ!そうだ、もう1回忌も終わったんだよ。何かと一緒にもうすませた。」

「そんなことはないよ、そろそろ、1回忌のお知らせが来ると思うから、どうするのか、弟と話をしてね。」

「ええ?終わったのに??」

「まあ、ほら、お盆もあるしね、その前にゴールデンウイークもあるから、その時にお墓参りさせてもらってもいいから、とにかく弟と話をしてみてね。

ところで、お父さんのお墓参りはどうしてる?11月の何日だったっけ?(わざとわからないふりをしてみたんですが、以前は月命日に必ず一人でお墓に行っていた。)」

しばらく待ってみましたが、ついに、返事はありませんでした。

それに、5月の病院の予約の日もわからなくなっていて、5月の6日だなんて言うんですよね。

だって、いつも第一月曜日だって言うんですけど、それも違ってます。

「5月6日は休日だから違うと思うよ。後で、予約表を見てね。確か12日か19日だったと思うけど(本当は19日とわかってますが)その日は私、付き添いに行けるからね。」

と言うと、

「5月になれば一人で歩ける。」のだそうで(--〆)

後日弟と法事の話しをしていたら、Yこさん曰く「6月になれば一人で今より歩けるようになる」

「独りで歩けるってどういう風に?」と聞いたら「階段も手すりを使わず一人で上がり降り出来る」とのたまったそうな。

で、弟は「かわいそうだけど、はっきり言っておいた。今より歩けるようにはならない。今のままだ。つまり、段のあるところは一人では歩けないからね。」そうな。

それでも、掛川花鳥園ではお土産も思う存分見て、買って、そして、向かいの「たこまん」というお菓子屋さんても、見て試食し買ってと、した事もあり、本人は「ここ何年の中で一番楽しかった。自分の思うところに歩いて、誰にもなんにも言われず買い物が出来た。」と大喜びでした。

デイやヘルパーさんとの事もすべて報告され、本人はかなり窮屈な思いをしているようです。

まあねえ、一人じゃ買い物もできないからねえ。

あまり、大きな声では言えないんですけど、自分の持って行った買い物袋にまだ、お金を支払ってないものをいれちゃっていたんですよ。私が自分の買い物をしていたら、後ろから、「私もこれを」って袋の中からこらしょと出しまして(;一_一)(^_^;)(^_^;)、買い物かごもちゃんとあったのにねえ。

すんません、監督不行き届きでした

もしかしたら、そのまま、出ちゃったかもと、冷や汗です。

まあまあ、それでも、久しぶりにうれしそうな母親の顔が見れてよかったんですが、その後もあれま!って事がありまして。そっちは現在進行中なので、後日談で


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