小児患者を支える仕事

小児医療の分野に携わる

多岐にわたる小児科看護師の仕事内容

2024-08-26 11:55:19 | 小児科看護師

「小児科看護師」と聞いて、どんな仕事をイメージするだろうか。病院で子どもたちの世話をする、注射を打つ、などの姿を思い浮かべる人が多いかもしれない。もちろんそれも大切な仕事の一部である。実際に、小児科看護師の仕事内容は多岐に渡っており、子どもの年齢や発達段階によっても大きく異なる。

主な仕事内容は、病気や怪我をした子どもたちの看護である。子どもは大人の患者と違い、自分の症状をうまく伝えることができない。そのため、小児科看護師は、子どもの表情や仕草、言葉遣いなどから、わずかな変化も見逃さずに状態を把握する観察力が求められる。また、注射や点滴など、医療行為に対して恐怖心を持つ子どもも多い。それを踏まえ、子どもに寄り添い、不安な気持ちを和らげながら、治療がスムーズに進むようにサポートする役割も担っている。

小児科看護師は看護のみならず、子どもたちの病気の予防策や健康管理、発達に合わせたサポート方法といった幅広い知識が必要とされる。病棟であれば、入院中する子どもたちが安心できるよう、細やかな気配りが求められる。同時に、保護者に対するケアも重要な業務だ。病気や治療に関する説明はもちろんのこと、育児への不安や精神的な負担を軽減するためのケアをしなればならない。

小児科看護師の役割は幅広く、決して楽な仕事ではない。しかし同時に、子どもたちの笑顔や成長を間近で見守ることができる、大きなやりがいを実感できる仕事であるとも言えるのだ。


小児医療で求められる心構えとスキル

2020-12-01 09:33:31 | 日記
小児医療の分野は、アクシデントの連続だ。かわいい子どもと関われるとの理由で小児科を選んだ看護師が、理想と現実のギャップの大きさに戸惑う医療現場の筆頭と言われるほど、想定外の展開の連続が待っていることを、まずは心構えとして持っておかなければならない。また、成人患者の看護とは異なり、小児患者の看護に求められる独自のスキルは少なくないのが現実だ。しかしながら、仕事を通じてより大きなスキルアップにつながる経験が積めるのも、この分野ならではのメリットだ。

まずは、子どもと根気よく向き合う辛抱強さが不可欠だ。わずかな間に点滴を勝手に外してしまう、頑なに薬を口に入れようとしないなど、短気が禁物の場面は数え切れず、看護師としての懐の深さが求められる。さらに、小児用の医療機器はいずれもサイズが小さいため、成人用と比較して細やかな取り扱いが求められるのも特徴だ。小児科では、疾患別ではなく年齢別で一括りにするため、さまざまな疾患を有する小児患者を看護する必要があり、より幅広い知識が求められる。

成人患者と比較して、より緻密な観察力と対応力が求められるのも、小児医療の重要なポイントだ。言葉による意思疎通が難しい乳幼児から、多感な15歳くらいまでの幅広い年齢の患者と接するには、相手目線での柔軟な姿勢が求められる。さらには看護だけに限らず、小児患者が安心して治療を受けられる環境を構築すべく、一緒に楽しく遊ぶことも重要な仕事だ。小児医療を通じて着実にスキルアップを重ねつつ、それらを最大限活かした看護を重ねる姿勢で臨めば、大きなやりがいを実感できる仕事である。

そして、近年の日本では、小児医療は医療機関内だけでなく、在宅へも広がってきている。小児在宅医療の特徴は、医療機関内で看護を行うよりも、よりしっかりと小児患者と向き合えることだ。需要が高まりつつあるため、その仕事が気になる場合には〈http://shoni-zaitakuiryou.com〉もチェックしてみるといいだろう。