中日新聞Web2022年04月15日05時00分

極北の大自然に生きる動物や感動の風景を切り取った写真が並ぶ展示=名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋で
米国アラスカ州で暮らし、北極圏の大自然を撮り続けた写真家、星野道夫さん(一九五二〜九六年)の作品展「悠久の時を旅する」(中日新聞社など主催)が十四日、名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋十階特設会場で始まった。極北に生きる動物や人々を温かなまなざしで捉えた写真と資料計百六十点余を展示した。二十五日まで。
星野さんは、洋書で見た先住民族が住む村の写真に魅せられ、二十歳の時にアラスカに渡った。以来二十年間、現地に滞在して自然や人々の暮らしを写真と文章で記録。だが、ロシア・カムチャツカ半島で取材中、ヒグマに襲われて四十三歳の若さで亡くなった。
目を閉じて祈る姿にも映るホッキョクグマや、何かに急(せ)かされるように水しぶきを上げて川を渡る鹿の仲間・カリブーの群れ。燃えるように赤く染まるマッキンリー(デナリ)山−。会場には、息をのむほどに美しい光景を切り取った作品が並ぶ。
会場を訪れた星野さんの妻直子さん(52)=千葉県市川市=は「不安定で心配な事ばかりの今の世の中だが、日常の時間とは懸け離れた悠久の時の流れを感じ、命の事を考えるきっかけとなれば」と話した。
入場料は一般千円、大学・高校生八百円、中学生以下無料。(小島哲男)
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-453426

極北の大自然に生きる動物や感動の風景を切り取った写真が並ぶ展示=名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋で
米国アラスカ州で暮らし、北極圏の大自然を撮り続けた写真家、星野道夫さん(一九五二〜九六年)の作品展「悠久の時を旅する」(中日新聞社など主催)が十四日、名古屋・名駅のジェイアール名古屋高島屋十階特設会場で始まった。極北に生きる動物や人々を温かなまなざしで捉えた写真と資料計百六十点余を展示した。二十五日まで。
星野さんは、洋書で見た先住民族が住む村の写真に魅せられ、二十歳の時にアラスカに渡った。以来二十年間、現地に滞在して自然や人々の暮らしを写真と文章で記録。だが、ロシア・カムチャツカ半島で取材中、ヒグマに襲われて四十三歳の若さで亡くなった。
目を閉じて祈る姿にも映るホッキョクグマや、何かに急(せ)かされるように水しぶきを上げて川を渡る鹿の仲間・カリブーの群れ。燃えるように赤く染まるマッキンリー(デナリ)山−。会場には、息をのむほどに美しい光景を切り取った作品が並ぶ。
会場を訪れた星野さんの妻直子さん(52)=千葉県市川市=は「不安定で心配な事ばかりの今の世の中だが、日常の時間とは懸け離れた悠久の時の流れを感じ、命の事を考えるきっかけとなれば」と話した。
入場料は一般千円、大学・高校生八百円、中学生以下無料。(小島哲男)
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-453426