おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨晩は、ガッカリしたことがありました。
家に帰って、ある葉書を見たら、3月25日に予定されていたマイケル・サンデル博士(ハーバード大学教授)の特別講演会の中止の連絡でした。
讀賣新聞主催の講演会で、抽選で当選していたのに、残念。
「3月11日の発生した地震とその後の交通機関の乱れ、計画停電などに鑑み、お客様の安全を第一に考え・・・・・・」
中止の理由が書いてありました。
「会場の丸の内なら交通機関の乱れは少ないよ。それに、お客様としての安全は、自分で考えるよ」と、受講する立場でいらだたしい気持ちに変わってきました。
(3/24追記:讀賣新聞には、「東日本巨大地震の影響により、講師のハーバード大学教授マイケル・サンデル博士の来日が難しくなったため」と開催中止の理由が書いてありました。だったら、変な口実を使わないでほしいですね、讀賣さん)
私は、お客様の立場からますます「ヒューマン・ギルドの講座は中止しないぞ!」という信念を強めました。
中止しない証拠に、3月13日(日)の感情コントロール法のセミナーも3月20日(日)、21日(月)のカウンセラー養成講座(最終回)も開催しました。
明らかに受講者のニーズがあり、ヒューマン・ギルド側に開催できる条件が整っていれば、開催して当然だと思っています。
受講者の側に交通の点でご不便があるかもしれませんが、参加するご意向が強い時、主催者側で自粛するのは健全でない、むしろ主体性のない安易な方策だと考えています。
ヒューマン・ギルドは、ニーズがあるならばサプライ(供給)します!
これからも中止・延期は一切考えません。
ところで、本題はこれからです。カウンセリングの大事な心構えです。
カウンセリングや日常生活でニーズがないのにサプライする人が多いことを私は残念に思います。
カウンセリングに限定してみると、クライエントのニーズがないのに、あるいは求めていない領域にサプライするカウンセラーが多いのです。
少しのニーズに対して少しのサプライをするのならバランスが取れますが、ニーズが少ないのに多くのサプライをすることを「過剰供給」、別の言い方をすると「おせっかい」と言います。
ましてや、ニーズがないのにサプライしようとしたら、これは「おしつけ」あるいは「ムダ」です。
逆に、ニーズがかなり多いクライエントがいます。このことをそのまま引き受けると、需要過剰で供給がまかないきれません。
私は、「そのニーズには応えられない」と伝え、目標を絞り込みます。これを私は「目標の値引き」と言っています。
アドラー心理学のカウンセリングでは、ニーズを目標に置き換え、クライエントとカウンセラーとの間で「目標の一致」を図り、相互尊敬・相互信頼の関係の中で協力してカウンセリングを進めていきます。
今日の話題は、
「ニーズがある限りサプライします」というヒューマン・ギルドの姿勢
「ニーズなきところにサプライなし」というカウンセリングの心構え
この2つでした。
私は、今まであまりカウンセリングについてこのブログで書いてこなかったのですが、「カウンセリング」の人気ブログランキングでこのブログが1位になってしまったので、こんなことをたまに書いてみたくなりました。
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