アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日は、妻と一緒に早い新幹線で平泉に入り、【毛越寺】【中尊寺】の旅を楽しみました。
大宮駅の近くで富士山にお見送りいただきました。
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平泉の2つのお寺とも、奥州藤原氏の栄華を物語るものですが、私は、第三代天台座主、慈覚大師 円仁開基というところに注目しました。
なお、円仁のことは、最後に触れます。
1.【毛越寺】の旅
ここは、【中尊寺】と共に世界遺産に登録されている特別名勝・特別名勝ではありますが、ほとんどの建物が消失されてしまっています。
私たちは大泉が池の周囲を散策しながら特に私は仏像を中心に写真を撮っていました。
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本堂の阿弥陀如来
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地蔵菩薩
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摩多羅神
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ゆったりとした時の流れに身を任せ任せました。
2.【中尊寺】の旅
【毛越寺】からバスで10分ほどの【中尊寺】。
まずは、腹ごしらえでわんこそばをいただきました。
ところが、最初の坂道が険しくシンドイ。
右お尻の部分が硬直し、やっとのことで登り切りました。
すると、景色がとても美しく感じられました。
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(弁財天堂)
目指すは、やはり金色堂。
圧巻でした。
三基の須弥壇の前に妻と共に立ち尽くしていました。
金色堂の傍らには、芭蕉の句碑が立っていました。
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【中尊寺】本堂は、立ち入りが許されていたので、本尊の釈迦牟尼仏像の写真を撮ってきました。
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右の柱に「諸悪莫作 衆善奉行(しょあくまくさ、しゅぜんぶぎょう」
左の柱には「自浄其意 是諸仏教(じじょうごい、ぜしょぶっきょう)」
「あらゆる悪をなさず、もろもろの善を実行し、みずからその心を清らかにすること、これこそ諸仏の教えである」という意味の「七仏通戒偈(しちぶつつうかいげ)」とも呼ばれる、仏教の大切な教えです。
峯薬師堂では、疾病にだんだん慣れてきて生活に不安がなくなっていることの感謝を捧げてきました。
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最後のお堂は地蔵堂。
こんなスタイリッシュな地蔵菩薩は、初めてです。
子どもたち、孫たちが立派に成人したり、すくすくと育っていることに感謝を捧げました。
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ここで話は大展開。
2つのお寺にゆかりのある慈覚大師 円仁のことです。
天台宗開祖の最澄と真言宗開祖の空海とでは、世に知られるようになったのは、圧倒的に最澄が先で、最澄がいわゆる国費留学生として唐に渡ったのに対し、空海は私費留学生の立場でした。
しかし、真言密教を本格的に学んで帰った空海が朝廷でも重んじられるようになり、先輩格の最澄が空海に師事した時期もありますが、ある経典の借用を潜って仲たがいします。
最澄は、真言密教を唐で少しばかり学んで、中途半端なかたちで祈祷をしたりしていたこともありますが、空海の存在を知って学び直しを図ろうとしたのです。
しかし、極めることがないままにこの世を去ります。
そこで、円仁の出番です。
円仁承和14年(847年)54歳の時に、最澄や空海が日本へ持ち帰られなかった経典やその後の新訳経典をめて持ち帰り、日本の密教の発展にも寄与しました。
9年6ヶ月に及ぶ求法の旅の間、書き綴った日記が『入唐求法巡礼行記』です。
これは日本人による最初の本格的旅行記で、特にエドウィン・O・ライシャワーの研究により日本でも著名になり、欧米でも知られるようになりました。
さらに、出身地の栃木県より北の東北地方にも足を伸ばし、多くの寺院を開基し、天台宗の普及に務めたのです。
※後半、仏教の蘊蓄(うんちく)を傾けました。
これには、目的があります。
「仏教×アドラー心理学」を通じて「応援プロジェクト・スタート:サングラハ教育・心理研究所(主幹・岡野守也さん)」をスタートさせたからです。
野口久美子さんが素敵な画像を作ってくれました。
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私の恩師筋で、友人でもあるサングラハ教育・心理研究所(https://www.smgrh.gr.jp/)主幹の岡野守也先生が、パーキンソン症候群の『進行性上核性麻痺』という治療法が確立されていない難病に侵され、サングラハ教育・心理研究所が主幹の病気、会員数の減少などの危機に瀕している窮地を救うための講座開催を中心とする応援キャンペーンです。
できるだけ多くの方々にご応募願いたいプロジェクトです。
テーマ:「仏教×アドラー心理学」
日時:12月20日(金)20:00~21:30
アーカイブ販売の申込締切:2025年1月15日(水)
発起人:森 哲史さん、野口久美子さん
申し込みパターンがやや複雑ですが、難病や「仏教とアドラー心理学の関連」にご関心のある方は、まずは下のURLのどれかをクリックしてみてください。
■3,000円 当日参加 https://www.hgld.co.jp/plecture/view/1230
■3,000円 アーカイブ申し込み https://www.hgld.co.jp/plecture/view/1231
■10,000円 当日+サングラハ会員(1年分、6回の『サングラハ』誌贈呈)https://www.hgld.co.jp/plecture/view/1232
■10,000円 アーカイブ申し込み+サングラハ会員(1年分、6回の『サングラハ』誌贈呈)https://www.hgld.co.jp/plecture/view/1233
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<お目休めコーナー>11月の花(29)
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