izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

陳 鑫 著「陳氏太極拳図解」〜その12

2020-04-20 11:49:47 | 日記・エッセイ・コラム

相変わらずの外出自粛。。。この分では5月に入ってもコロナの収束は望めないかもしれない(^_^;)。

久しぶりに陳 鑫 著「陳氏太極拳図解」の打ち込みに挑戦!

今回から「搂膝拗步」の説明に入るのだが、これが難しい〜〜っ!!たらないの!

「搂膝拗步」の動きと経絡と易経との関係が入ってくるので、漢字は略字の元を探し、その意味することを探し、確認し。。。手書きの翻訳済みテキストではやっぱり理解しきれないことが多々あって(字も読みにくいし)、中国語の原本と付け合わせ、中国語辞典とネットで漢字を探しまくり調べまくり。。。。ふぅ〜疲れた💦

なので、文中()はワタシ個人の付則説明。図を見ながら、イメージが掴めたらいいな。

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(2020,3,14「白鶴亮翅」からの続き)

 取衆(説によると)・・・この姿勢は左手が右手に従って運行し、胸も右手の回転によって胸中の柔順、中正を整える。左足は右足に従って運行し、外観も互いに呼応することが明らかにあらわれ、但しそれは引きながら撃たず下卦坤(=西南)の柔と上卦坎(真北)の剛をとって上下相従い、剛が来たれば柔を取り、その柔和を失わず引きながら撃たない法則である。

 七言俚語・・・閑を持てあそんで白鳥が右翼を広げるのを真似るとは、羽ばたき。両手の引き具合もまた勢い強く、秋の水を飛び立つ如し。

其の二 太和の右転は元気の源で、両手をコマのように弄び、北から神秘を引き入れれば翼を広げて白鳥の如し。

 

第六勢 搂膝拗步

① この姿勢をとる時、顔は西正面に向かうのは太和の元気の気象があるからで、伏義八卦乾坤坎離に合致する四方正位である。左肘をやや曲げ背にすえ、指を揃えて腕を上に向ける。外を四角に内側を円めて纏糸勁を用い、手を後背骨の上に載せる。

② 左肩を落とし、怒らせない。

③ 頂勁は中気で全身を起こす。

④ 目は、右手中指を見つめ

⑤ 右肩を沈め ⑥ 右肘をついて、外は角にし、内は円く、手を胸前に置き、中指は鼻梁に立て、これは纏糸勁が肩から手をまわり、中指の頂点に至って運行が完成されるからで、右手は胸から四五尺のところへ置き、勁を和らげ、わずかも硬気を留めてはならない。

⑦ 胸は鞠を抱くようにやや弯曲させ、四面を包容する気持ち

⑧ 腰勁を押さえ、尻骨をやや浮かせ、下腹勁を自然に合わせる。

⑨ 左膝を開き、纏糸勁で内かかとから外へまわり、内側をまつわり大腿部付け根で勁を合わせる。

⑩ 左足はしっかりと踏み、⑪ 尻骨をはね上げ、内側の腿の付け根を開けば襠(=股)は自然に開き、両膝を合わせれば襠は自然に円くなる。⑫ 右足をしっかりと踏む。⑬ 右膝の外は開き、内側を合わせ纏糸勁のまつわり方は左足と同じ。

⑭ 胸腹を寛く大きく前に向かって中気を合わせ、上下を貫けば、全身に精神が満ちあふれ、長くこれを続ければ自然の境地に入り、その神情と境地が理解できるようになるが、この境界は悟るもので言葉では言い表しがたい。

 

図71(※以下は動作の形ではなく陰陽経絡の流れを説明している)

① 左手の動作は読者がその運行コースと倒転の円(※正しい理に反すること)が理解できないのを心配して図解した。即ち、左手は背後の腰間に置き、前へ持って行ってはならない。

② 二線の部分を見れば分かるが、同動作の後、左手を平に持って分かれ、同動作の後、右手を胸の前へ運ぶ。

③  右手を平に持って前へ分かれ、二線の通り前へ運ぶ。④ この手を上下から一回り倒転させて胸前へ落とす。

⑤  『霊枢衛気行篇』曰く、衛気の行、一昼夜に身体を50周し、昼間は陽を行くこと25周、夜は陰を行くこと25周で、陰つきて陽は日から始まり、目が覚めれば気は上行して頭へ行く。下足太陽膀胱は手太陽小腸を経て足陽明胃に到り、手陽明大腸を経る。日中はこの通り外側運行を主とするが、夜となれば足少陰腎を経て手少陰心に注がれ、手少陰心から手太陰肺を経て足蕨陰肝を通り、足太陰脾に至って陽行と同じく25周運行後目に戻る。生気ある人間の衛気が頭へ上行して目に復する順序を行く通り、打拳者の各姿勢も、陽気が頭へ上行してひとたび動くごとに身体を一周する。ひとたび静をとると静もまた身を一周する。これは心の一念に基づくもので陽気を動かせば身を一周し、静の一念があれば陰気もまた身を一周する。これが絶えず繰り返されると身体全体から言って、背後は陽で胸は陰であり、腕や手甲は陽で、手肘の曲がり部分は陰であり、面の部分は陽である。

後頭部は陰で、上半身は陽であり、下半身は陰で、膝は陽である。腿肚の部分は陰で、左手左足が陽、右手右足は陰で足面は陽である。足の裏は陰で、気は陽だが血は陰に属する。六腑は陽で五臓が陰となる。以上は各器官陰陽の区別である。

 (2020,04,20 この項続く)

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