「クレマチス」が咲きだしました。この花は、地に植えてあり、あまり手入れをしていませんが、それなりに、花を付けています。
最近、メガネの度が合わなくなって、新聞を読むにも、「天眼鏡」が必要で、それを言い訳に、記事をじっくり読んでいません。
たまたま、目の調子が良くて、新聞を広げたところ、「天眼鏡」がなくても読めたのですね。
そこで、目に留ったのは、下記2件でした。
5月6日付、毎日新聞から
※1 日本国憲法 制定過程をたどる④ 福岡静哉・横田愛・高橋克哉氏担当 (抜粋)
「日本国憲法制定は占領中に行われた。現在、我が国の状態は国家の自由意思を確保している。憲法を全面的に再検討すべき時期に来ている」
1954年3月12日、当時の首相官邸で開かれた自由党憲法調査会の発会式で、岸信介会長は日本国憲法の全面改定を訴えた。
戦後、A級戦犯容疑者として東京・巣鴨拘置所で3年を過ごした岸は、連合国軍総司令部(GHQ)の占領政策に強い疑念を持っていた。
・・・GHQは憲法制定過程で、大日本帝国憲法(明治憲法)の改定はあくまでも日本側の自発的な取り組みだという建前を取っていた。
民間有識者による憲法研究会案(45年末に発表)が「公布後遅くも10年以内に国民投票による新憲法の制定をなすべし」という補足を設けていたように、占領下の憲法改正を暫定的と考える向きは当初からあった。
・・・岸は晩年のインタビューで・・・こう語っている。
「私が戦後、政界に復帰したのは、日本を立て直すうえで憲法改正がいかに必要かを痛感していたためだ。もう一度首相になって改憲の方針を打ち出したいと思っていた」。
その思いは、孫の安倍晋三首相に受け継がれている。
※2 水説 「選択は不幸のもと?」 中村秀明論説委員 (抜粋)
「大型家具店のイケアに行くと、恋人や夫婦が言い争いを始める」
最近の米ウォール・ストリート・ジャーナル紙の記事である。
・・・・選択といえば、米コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が高級スーパーの依頼を受けて行った「ジャムの実験」が有名だ。
・・・・選択肢が多いほど選ぶのに悩み、選んだ結果が本当にいいのかも気になり、結局選ぶのもやめてしまうという。
心理学者であり、「なぜ選ぶたびに後悔するのか」を書いたバリー・シュワルツ氏は、物質文明がもたらした現状を批判的にとらえる。
・・・お金もかかる複雑な選択肢について、「役に立たないだけでなく危惧を加え、私たちをより悪い方へと導くことになる」・・「選択肢の多さがわれわれに繁栄をもたらすという地点は、とっくに通過してしまった」とも。
こんな状況から解放されたいため、選択の幅を自ら狭める作業が「断捨離」といえる。
それは、単なる整理術や片付け方法でではない意味がある。
・・・・・・・・・・・・・・・「人生とは選択した結果の積み重ねだ。その選択が自分の幸せに貢献するかどうか、毎回考えなければならない(アイエンガー教授のアドバイス 註:伊豆の花挿入)」。
たまたま見たこの二つの記事が、何となく、暗示めいていて、ちょっと気になりました。
何故、安倍氏が改憲に拘るのか・・・良し悪しは別に、少~し、理解出来た気がします。
選択肢が、二つあるとしたら、果たして、どちらが幸せにするのか、不幸に導くのか・・・私たちに選択の覚悟はあるのだろうかと考えるのです。
こちらは、コンクリートを張った場所で、鉢植えにしてあります。こちらも、夏には、時折、水遣りは必要ですが、意外と、元気なのです。