何年か前、「寄せ植え講習会」に参加し、一鉢というか一籠というか、何種類かの花を植えた籠を持ち帰った。
その内、草花は、当然、朽ち果ててしまったけれど、一種類だけ残ったものと、園芸店で買ったものとを合わせて植えて置いたら、同じような花が
咲いた・・・案外、同じ種類だったのかも知れない。
5月16日、朝。
畑に植えなおした「バラ」に病気が付いたのか、元気がないので、毎日、顔を見に出かけている。
今朝も、「バラ」の様子や畑の草の状態を見て帰宅しようとしたら、ご近所さんから声が掛かった。
勿論、人生に於いても、学生時代に於いても、農作業に於いても、すべてが先輩のご近所さんであるが、私が、故郷に戻ってから、真に気さくに声を掛けてくれる。
だから、私も、調子に乗って、幼馴染みのような、同級生のような気持ちで、付き合わさせて貰っている。
先輩ご近所さんは、「このところ、自分の体調が悪くてどうしようも無い状態だったけれど、もう立ち直ったから、今日、お昼でも食べようよ。私が作るから、手ぶらで来てね」と、誘ってくれたのだ。
当然の如く、「あら~嬉しい! 今日は(ホントは今日も・・・)冷蔵庫がカラだから、お昼が無かったの」と、私は答えた訳で・・・
ま、手ぶらで・・・と言われても、ホントに手ぶらでしか行けない私は、先日、上野・東照宮で撮った「牡丹」をプリントして持参した。
彼女の指示に従って、食卓の用意をしていたら、他の方々も集まってきた。
60代後半(というより60代終了寸前)の私が一番の若手で、後は70代3名、80代1名、計5名。
「焼鮭を混ぜたおにぎり」「里芋の煮っころがし」「採り立てソラマメの塩茹」「レンコンとシメジのきんぴら」・・・まだ、有ったような・・・メインは「春キャベツのお好み焼き(イカ・小柱の2種)」、そして、私用にと「白ワイン」も用意してくれた。
なかなか、諸先輩方々のお話が面白い。
嫁に来たら小姑達が7人だか8人がいて騙されたとか、川でしじみを取って食べたとか、呑兵衛オヤジに手を焼いたとか・・・愚痴ではない笑い話的に語る面々が、実に爽やかだし、精一杯頑張ってきたという誇りすら感じる。
私にも、「うんうん、そうだったよねぇ」と共感できるものもあり、ホントに、気晴らしの出来た時間だったし、何より、飲み放題だったし・・・ね。
お誘いくださった先輩と私で、2本のワインを空けた。
あ、ご心配召されるな、大丈夫、大丈夫・・・さすがに、意識不明にはなれませんよ、その位の常識は持っていますから。
玄関入口に鎮座している名も知れぬ(聞いたけれど忘れた)花だが、結構、気に入っている。