面白い本、見つけた。
厚いので、一瞬ためらうかもしれないが、なんの、するすると読み進められる。
食品業界や、人の心、マーケティングや企業戦略に興味が有るのなら。
これだけ厚いのだが、3部構成。
糖分、脂肪分、塩分。
これである。
SUGAR、FAT、SALT。
人が愛してやまない、体が求めてやまない、愛するがゆえに苦しめられる、この3つの必要悪。
著者は、ニューヨーク・タイムズの記者で、アメリカが0157のハンバーグで大規模な食中毒を起こした時をきっかけに
食品業界の取材を始め、いくつかを著して、ピュリっツアー賞も受賞している。
そんなわけで、書いてある企業名、ブランド名、商品名、証言者名はすべて実名である。
そのうえ 証言の出処や情報源についても記されている。
食べ物が、経済流通の大本流となった時に、それは一体食べ物なのか、という不思議感覚に襲われてくる。
まるで習慣性のある薬物のように扱われているようで、食べるとは何か、という究極の疑問さえ湧いてくる。
しかし、軽やかで読みやすい。
当てはめる言葉、製品名などを変えれば、仕事や人生への応援歌にもなるだろうに。
どんな視点で読むかによって、興味が尽きない一冊。
*こういうポテチっぽい装丁。
@フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P50090.html
マイケル モス(著),本間 徳子 訳 日経BP社 480ページ
2,160円(税込み) 発行日 2014/06/09
日が暮れるのが6時半になってきた。
土曜は、暑さ和らぐという二十四節気の処暑。
お供に。
*トップ画像はランチでもいただける美味しいと評判の「ぽん吉」のあさりラーメン。
ほんとうに美味しいよ。にんにくも効いてる。
多分今後は、作物生産の現場でそういう調整がなされてゆく気配がします。