梅雨の晴れ間を狙って、三重県、奈良県、和歌山県の棚田を巡った。
しかし晴れ間が無く、雨と霧の中の棚田巡りであった。
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ここは奈良県・明日香村・稲渕です。
万葉集にも読まれた『飛び石』(石橋)です。
万葉集に残る歌です。
♪ 飛鳥川 明日も渡らむ 石橋の遠き心は 思ほえぬかも ♪
「僕は明日もこの石橋を渡って君に会いに行くよ!
その心は、この石橋のように、ずっと離れる事はないんだ」
万葉人のロマンスを歌ったもの・・・ほほえましいですね
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飛鳥川に掛けられたこの綱は、「男綱(おづな)」です。
稲渕には綱掛神事があり、毎年正月の1日に男性器を形どった綱を掛けかえる神事が行われます。
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稲渕の 「男綱」と対をなす、柏森(かやのもり)の「女綱(めずな)」です。
稲渕からの悪疫を防ぐのが栢森の女綱で、女綱には女性のシンボルを模した
ものが掲げられている。
この神事は子孫繁栄と五穀豊穣を祈り、疱瘡などの悪病がこの川を通って進入するのを防ぐためといわれています。
この二つの網掛神事はそれぞれの集落が行う行事です。
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