言えなかったこと

今日でほんとに会えるのは最後だったんだろうな。
でもやっぱりどうしてもばいばいって言えなかった。

今までほんとにありがとう。
うちのわがままに付き合ってくれて。
一緒にいてくれて。
好きでいてくれて。

今日は泣かないでいようって思った。
でも小笠原には行かないよって、別に会いたい人がいるわけじゃ
ないしって、それは確かにそうなんだけど、
ものすごい悲しくなって泣きそうになった。
最後なのに、まっすぐ顔見れなかった。
絶対泣いちゃうから。

なのに、ふつうにばいばいって言うから、
我慢できなくなった。

だって耐えられないよ。

あのね、慰めてあげようか？って言ったでしょ？
うち、うんって言ったけど、ほんとはすごく迷ってた。
すごく怖いと思った。でも大丈夫って思った。
だけど、かえってきた返事を見て泣けてきたよ。
お互いわかってなかったね。

次があるって、そうなのかもしれないけど、
そんなこと、そのくちから聞きたくない。
信じたくない。

うちも確かにむこうの次を祈った。
でもそんなのほんとはすごくいやだよ。
だけど、うちのことを想ってくれることは
もうないだろうって思ったから、そう祈るしかなかった。

ほんとはもう１回一緒にいたいって祈りたかった。

あ～、もう未練たらたらだね。
ひきずってるのかなあ。
でもなんかそうじゃなくて･･･。

だってうちのことこんなに考えてくれる人はいなかったから。
だからいなくなるのはすごく苦しいよ。

もう何も望んじゃいけないんだね。
ごめんね。うちの方がひどいことをいっぱいしてた。
大事にしてもらったのに、大事にしてあげられなかった。
幸せにしてもらったのに、幸せにしてあげられなかった。
ごめんなさい。

もっと一緒にいたかったなあ。
もっと一緒に笑っていたかったよ。
ごめんね。うちが悪いんだ。

ひきずってるんじゃない。今でも好きなんだよ。

でもそんなのはもうだめだよね。
しっかりしなくちゃ。

うち、ちゃんと笑えるようになるかなあ。

ほんとにほんとにごめんね。
いっぱいいっぱいありがと。

また、いつか会えたらいいなあ。