ひさびさに読書の話です。
坪田譲治文学賞を受賞した『鉄のしぶきがはねる』まはら三桃 講談社を読みました。
工業高校にかよう、ものづくり女子の話。ご自身も北九州出身で、鉄の街に住んでいたことから、書こうと思われたそうです。
主人公は、けっして熱血ではないのですが、たんたんとした中に、鉄にかける思いが伝わってきて、芯の強さを感じ、好感がもてました。おもしろく、授賞は納得です。
まはらさんの文章は癖がなくて読みやすく、読もうとしなくても、すいすいはいってきます。
それにしても、だれも書かないものを素材にして書く所がすごい。今回が鉄で、前作の『たまごをもつように』は弓道、次は鷹。そのあとは、なにを書くのでしょう。
取材して書かれるのだと思いますが、調べたぞーーという知識のひけらかしはなく、自然にその世界が描けています。すごいですね。
ただひとつ、主人公の名前がちょっと気になりました。。
心とかいてシンと読むようです。「心は、」となったってると、気持の心のことが、主人公の心なのかって、迷ったりしました。
坪田譲治文学賞を受賞した『鉄のしぶきがはねる』まはら三桃 講談社を読みました。
工業高校にかよう、ものづくり女子の話。ご自身も北九州出身で、鉄の街に住んでいたことから、書こうと思われたそうです。
主人公は、けっして熱血ではないのですが、たんたんとした中に、鉄にかける思いが伝わってきて、芯の強さを感じ、好感がもてました。おもしろく、授賞は納得です。
まはらさんの文章は癖がなくて読みやすく、読もうとしなくても、すいすいはいってきます。
それにしても、だれも書かないものを素材にして書く所がすごい。今回が鉄で、前作の『たまごをもつように』は弓道、次は鷹。そのあとは、なにを書くのでしょう。
取材して書かれるのだと思いますが、調べたぞーーという知識のひけらかしはなく、自然にその世界が描けています。すごいですね。
ただひとつ、主人公の名前がちょっと気になりました。。
心とかいてシンと読むようです。「心は、」となったってると、気持の心のことが、主人公の心なのかって、迷ったりしました。