麦野圭さんが新刊をだされました。『角が曲がったみつき二号』文研出版からです。
三年生の充希は、ちょっと気が弱い男の子。五年生のおねえちゃんがいます。
家ではおとうさんがカブト虫をたくさんかっていて、充希もいっしょに世話をしますが、おねえちゃんはあまり好きではないみたい。
おとうさんから自分で世話をしてみたらといわれて飼ったカブト虫の幼虫にみつき二号と名前をつけます。成長を楽しみにしていたのですが、さなぎになるとつのが曲がっていて、友だちの勇馬くんから「こいつ、カブトになれないよ」っていわれてしまい、落ちこむのですが……。
カブト虫を飼うことをとおして、家族や友だちとの関係が静にかわっていく、あたたかい作品です。
カブト虫、クワガタ、今、子どもたちだけでなく大人にも人気ですよね。
ムシがにがてな子が増えていても、カブト虫とクワガタは別格みたいです。
麦野圭さんは、かぶと虫が好きで、家でも飼っていると聞きました。その好きがうまく物語にのっています。
とくにカブト虫の飼うやり方が、詳しく書かれています。
今はこうやって飼うのかって、勉強になりました。やはり好きなことを書くのっていいですよね。物語にいきおいがつきますから。
きっと、読んだ子も、自分で育ててみたいって思うでしょう。
そういえば、昔、うちでも、子どもたちがカブト虫やクワガタを飼っていたっけ。
逃げだしたカブト虫が夜、家の中を飛び回ったときは、こわかったなー(^_^;)
そんなことまで思いだして、ふふふって笑っちゃいました。