みちのく童話会が東北でまとめたアンソロジー、今回は、ふしぎでくくってあります。
いやー、読んでみて、つくづく東北とふしぎはにあうと思いました。
さすが、柳田国男の遠野物語のふるさと。あと、宮沢賢治が育った地でもありますし。座敷童子伝説は多くの人が知っているし。
ふしぎな雰囲気がしっくりとひびきあう土地柄です。
そういう意味で、東北は創作、とくにファンタジーののアイディアがたくさん眠っている土地なのかも。
東京は、現実的で、ファンタジーが生まれにくい感じがしますね。わたしの中の思いですが
また、今回もふるさとを応援したいというそれぞれの作者の気持ちを強く感じました。
そんな中、第一話、『ヤマセの中で見た町』田沢五月著 は、震災のことが書かれていて、胸をうちました。
作者が岩手育ちだからこそのリアリティの下地がしっかりした、それでいての、ファンタジー作品だなあと感心しました。
ほかにも以下の作品がのっています。 ぜひ、お読みください。
(岩手) 三陸海岸のヤマセ 『ヤマセの中で見た町』 田沢五月(秋田) 横手のかまくら 『Tのかまくら』 みどりネコ(福島) 裏磐梯の五色沼 『ふしぎの沼をたずねて』 堀米薫(山形) 山形のケサランパサラン 『ケサランパサランの冬』 千秋つむぎ (青森) 青森の三内丸山遺跡 『消えた人々〜三内丸山遺跡』 岩崎まさえ(宮城)伊豆沼・内沼のガン『渡り鳥のサンクチュアリ』野泉マヤ