赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『てんからどどん』魚住直子

2016-06-15 16:39:35 | その他
ひさびさ爽快な楽しい話を読みました。『てんからどどん』魚住直子さんの新作です。
やはり、うまい。キャラがむりなくたっています。
心の広場がひろがっていく・・・・なんて表現も、ぴったりだなって思います。

性格の違うふたりが入れ替わってしまうエンタメ作品です。このふたりの視点が交互にいれかわって作品がすすみます。こういう書き方、最近多いですが、キャラがたっていないと違いがでないで、たいくつ。
そこを見事にさばいています。


魚住さんの人間を見る目って、なかなか。観察眼がするどいです。でも、今回の話は、ユーモアとぬくもりにくるまれています。初期のような思春期のヒリヒリした感じをださないで、まとめていくあたり、円熟した感じを受けました。

わたしは根本的に楽しい話が好きなんだなって思いました。よく読むと都合がいい感じのところもあるのですが、楽しいからいいかって思ってしまいます。もしかしたら、好のみで読んでいるのかも。



さて、話は変わって、わたしにも「てんから どどん」って感じの衝撃がありました。
パソコンです。今使っているVSTAは、来年にはサポートがきれてしまうそうです。それでウィンドウズ10に書き換えると、今入ってるソフトがいろいろ使えなくなってしまいます。ホームページビルダーとか、筆ぐるめとか。そして、プリンターまで買い換えないといけないかもしれないとのこと。

これはどどんと最大級の難関。
わたしの旧式アナログの頭で最新パソコンが使いこなせるでしょうか?
でも、今のパソコンも調子が悪いので、この夏には書き換えなければ。
うーん。
パソコンに負けるな! わたし!

ステキな風景

2016-06-12 09:21:37 | その他
会報部の指田さんから東北だよりが。釜石~花巻 間を走っているSL銀河の写真です。


指田さんは、震災からあと、ずっと東北の支援をしています。旅館の建て直しも手伝われました。そこに遊びに行きたいといいつつ、忙しさばかりの中時間がとれないでいます。
賢治の世界ですね。写真だけでもいやされたので、みなさんにもご披露を。





『すべては平和のために』濱野京子

2016-06-11 08:03:06 | その他
児文協新しい戦争児童文学委員会から長編の本が出版されています。シリーズ・文学のピースウォーク
その中のひとつ、『すべては平和のために』を読みました。濱野京子さんが書いています。

タイトルからはもう少し甘っちょろい話を想像してしまってました。いい意味で裏切られました。
近未来小説。

知ることの大切さ、想像することの大切さが感じられる佳作。理性的で抑制のきいた文章で、複雑なストーリーを的確にさばいていきます。みごとです。重いこと、簡単に解決できないことが書かれていますが、それだけに訴えてくるものも大きいです。世界が複雑になって戦争も様変わりしているのですね。
「志を貫くために、もっとしたたかになりなさい」と説く、住井美香という登場人物が作者の濱野京子さんに似ているように、わたしは読めました。

平和運動に平素から熱心な濱野京子さんは、このシリーズを書くのに適任だったと思います。表紙の絵が、リアルなものでなく抽象画っぽいものをつかって、正解だなっと思いました。このシリーズ、委員会の人の熱意が感じられます。どうか手にとってください。

さて、話題は変わって、今日はお祝い会!

せいのあつこさんの初出版を祝って会が行われます。なにをかくそう、わたしはお祝い会に呼ばれるのが大好き。なんか自分のことではないのに、うきうきしてしまいます。
今回は、会報部で何度も顔をあわせているせいのさんだけらよけいにそうです。

緊張して眠れないというせいのあつこさん。今日はどんなスピーチをされるでしょうか?

ブックハウス神保町・ギャラリーイベント予告

2016-06-09 17:44:00 | その他
今月末発売予定の『夢は牛のお医者さん』ジュニア文庫・小学館刊は、映画のノベライズということもあり、いろいろ宣伝をしてくれるようです。
神保町にあるかわいい絵本屋さん、ブックハウス神保町
ぬいぐるみのクマが絵本を読んでくれたりする、おもちゃやさんみたいな絵本屋さんなのですが、ここの奥に小さなギャラリースペースがあります。そこで、夢牛のイベントをやってくれるそうです。
江頭路子原画展&『夢は牛のお医者さん』フェア

江頭路子さんは、夢牛の絵本の絵を描いたイラストレーター。いわさきちひろのような、味わいのある水彩画。とてもきれいな絵です。ぜひ、原画を見に来てください。
まだ、どんなフェアになるかはわかりませんが、拙著、ジュニア文庫も置いて、売ってくださるようです。

さすが、小学館というか、こうやって宣伝していただけるなんて初めてのことで、ドキドキ。
でも、まだ、できあがった本を見ていないので、実感がいまひとつわきません。編集者さんががんばって最後の追い込みをしてくれてるようです。ガンバレー!

このブックハウス神保町では、多くのイベントをやっているようです。ブログの所を見たら、加藤休ミさんというのが女性というのがわかりました。わたしは男性かと思っていました(^_-)
このイベントの様子が楽しそう。子どもたちと大きな魚をつくったり、お相撲をしたり。
そしてなんと、落語の師匠林家彦いちさんの絵本もだしていたのを発見。
『ねっけつ怪談部』
これはわたしが大好きな創作落語。さすが目をつける人がいるんですね。ヒマラヤまで登っちゃう体育会系の落語家さんですが、活躍中ですね。そのほか、昇太や白鳥の創作落語も絵本になっているそうです。これは買いたくなっちゃう!


話題は変わって……。
図書館で末吉暁子さんの追悼コーナーができていました。

小さな分館のような図書館なので小さなコーナーです。でも、多くの人に慕われていた作家ということがよくわかります。


コミック『高台家の人々』

2016-06-06 18:49:53 | その他
梅雨に入ってしまいました。

さて、コミック『高台家の人々』を五巻、まとめて大人買いして読みました。これがおもしろい。ツボにはまってしまいました。

映画が公開されたからではありません。
児文芸新人賞をとられた堀田さんのおすすめコミックだというので、読んでみようと思ったのです。
妄想女子の妄想がほのぼのしていて、愛らしい。うーん。こういうキャラ、わたしは初めて出会いました。

イケメンがもっさりした女子に恋し、様々なハードルが怒る展開は王道です。でも、それが新鮮に読めてしまうのは、やはり主人公 木絵ちゃんの人柄でしょう。登場人物はひとくせもふたくせもあるのですが、作者のまなざしはあたたかい。次はどんな妄想で乗り切るのかとページをめくって一気に読みました。さらっと読むには最適。そういえば、堀田さんは木絵ちゃんにどこか似ていますね。

ああ、時間があったら映画も行きたいけれど、時間がない(^_^;) やはり、作品、書かないとね。
先週は、めげていた上に、なぞの肩痛が起こり、なにもできなかったので。

日曜日、おじいちゃんの散歩に行ったら、おばあちゃんがアジサイをくれました。玄関にいけてみました。アジサイの花、重たいようでどうしても、うなだれた形になってしまいます。活け方がいけないのかな。

庭のヒメクチナシの花も咲きました。甘い香りがして、ムシがつきやすい花です。今年は蕾がたくさんつきました。大好きな花。これから楽しめそうです。