恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

土手脇の弁当屋

2006年11月23日 | 日記とか
練習試合で多摩川土手まで行ってまいりました。
午前と午後に1試合ずつのダブルヘッダーで、
途中昼食をとるために休憩を取るのですが、
うっかりしたことに昼食を持参してくるのを忘れてしまったため、
仕方なく河川敷近くで食事を取る場所を探すのですが、
周りは住宅街ばっかりで吉野家はもちろん、コンビニすらないありさま。
困ったなぁと思って周りを見渡していると、
土手の脇に小さな店らしきものを発見。
看板はもちろん、外見からはそこが店だと判別できる要素は皆無なのですが、
中を覗き込んでみると、食事をしている先客が1人いて、
よくよく見てみるとカウンターがあって、弁当屋であることをかろうじて把握。

ここのほかにも店は無いだろうし、時間も限られているので、
ここにするか、と意を決して手動の扉を開けて入店。
本当にこじんまりとした空間で、メニューも10品もありません。
個人経営の弁当屋なんてこれぐらいのものなので、さして驚きはありませんが、
弁当屋の癖にイートインコーナーが面白いところです。
先客が中で食べていたので同様にここで食べていく旨を伝えると、
もちろん快諾。容器はテイクアウト用ながらも、
しっかりとその場でから揚げを揚げていただきました。

味こそ平凡中の平凡なのですが、ずっと外にいて冷えた体には、
挙げた手のから揚げはありがたいものです。
途中、デザートに梨を出してくれるというサービスも受け、
食事を終えて帰るときもユニフォーム姿の私を見て、
「寒いけど気をつけて頑張ってね。いってらっしゃい」と、
声をかけて送り出してくれたおばちゃんには、
個人経営の店ならではの温かみを感じました。
何気ないそういう一言も、なかなかチェーン店では味わえないもの。
食事で体を温め、人間で心も暖めてもらったような気がしました。

恐懼再拝。
コメント
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