恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

9/24(日)円丈全集2・落語会@お江戸日本橋亭

2017年09月24日 | 噺とか
三遊亭円丈師匠とそのお弟子さんが、円丈作品をそれぞれに披露する会です。
このたび、円丈全集2が発売になり、その収録作からお弟子さんたちが演じます。
新作落語といえば円丈師匠ですが、それらをどう演じるか、というところですが。

あおもり「八九升」
わん丈「スカイツリー心中」
彩 大「ぺたりこん」
丈 二「夢一夜」
対談:円丈・はらしょう
-仲入り-
天どん「横松和平」
円 丈「わからない」

・前座のあおもりさん。円丈師匠の孫弟子にあたりますが、
 古典で最初に円丈師匠から習ったのがこの「八九升」だそうで。
 なんでも円生一門や円丈師匠はこの話を最初に前座に教えるのだそうで。

・わん丈さんは「スカイツリー心中」。
 今日の中で一番軽い話だといいますが、テーマは心中ですからねぇ。
 スカイツリーから飛び降りたカップルのお話。
 袴を着けて演じたのはこのためではないのだろうけど・・・

・彩大師匠「ぺたりこん」は、サラリーマンのリストラにまつわる噺。
 円丈落語の闇がわかるといいますが、なるほどねぇ。
 名古屋弁を演じるのが難しいというのはのちの対談で円丈師匠が言っておられましたが、
 いろんなやり方があっていいのでしょう。
 いろいろと手を入れたようですが、ちょっと長く感じたかな?

・丈二師匠の「夢一夜」は末期癌患者を描いたお話。
 心中、リストラ、末期がんと、もう重いことこの上ないテーマですが、
 いやそれはさすがに落語の世界なので笑いでカバーします。
 丈二師匠の新作にあってもよさそうかななどと思ってしまうくらい自然。

・天どん師匠は「横松和平」でした。
 浅草での仕事を終えての参加なので、空気が読めていないとの話でしたが、
 そこはいつもの天どんワールドです。
 小さいころにニュースステーションで立松和平のレポートを見たような記憶がよみがえります。
 独特の語り口調は何となく癖になります。
 やはり演じる人によって新作も噺の雰囲気が変わるものなのでしょうねぇ。

・円丈師匠は「わからない」。
 コアなファンが集まるこの会でも3人しか聞いたことがないというレアな作品。
 お人好しな水田なる人物が殺人容疑をかけられ、あれよあれよという間に死刑になる噺。
 いやー、笑いもあるんですがいろんな意味であれこれと考えさせられます。

なんにせよ、新作落語を確立した円丈師匠はすごいですね。
昨日の白鳥師匠もそうですが、こういう才能、すごいなぁ。

恐懼謹言。
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