NASAの発表によるとMAVENがいよいよ2013年11月にAtlas V 401でCape Canaveralの Complex 41から打上げられることになりました。
MAVENは、上層大気、電離層、太陽エネルギーの働きそして大気の喪失の全体像を解明することでしょう。
そして、火星の気候変動の歴史をより深く理解できることとなります。
総コストは、187百万ドル(約150億円:80円/ドル)。
詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/oct/HQ_C10-065_Maven_Services.html
Atlas V 401については、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
Atlas V 401は、フェアリングが4mで、補助の固体ロケットブースターは無し、そして第2段は、1つのセントールエンジンという構成です。
1段目は、Common Core Booster(CCB; 共通一段システム/メインエンジンとしてロシア製のRD-180を用いる)が使用されている。
メインエンジンがロシア製ってことあるんですね。
GTO(Geostationary Transfer Orbit:静止トランスファ軌道)へのペイロードが4,951kg。今までに10回の打上げ実績があるので信頼性は、高いようです。
今火星を回っているMROも401で打上げられました。
来年、打上げ予定のMSL(Mars Science Laboratory)は、Atlas V 541を使用予定ということなので、5mのフェアリングに4本の補助固体ロケット、そして第2段は、1つのセントールエンジンという構成です。
GTOへのペイロードが7,982kgとなってます。
いよいよ、火星探査が本格的になってきます。
まずは、サンプルリターンです。
そして、有人探査ですね。人は、必ず帰ってきたいでしょうから。
でも、火星への有人飛行が当たり前になったその後は、片道切符で行ける所まで行く冒険家が出てくるのではないでしょうか?
MAVENから離れてしまいますがついでに・・・
現在の人類の寿命を80歳として、宇宙飛行士になるには大学卒は必須でしょうから30歳でなるとすると50年間飛び続けることが可能ではあります。
50年間ひたすら飛び続けるとして今の人類の持っている技術ではどの位の速度で、どこまで行き着けるのでしょうか?
知識がないので現在も太陽系外を目指して飛び続けているボイジャー1号を参考にして下記の考察をしてみました。
ボイジャー1号は、1977年9月5日に打上げられ、2010年6月10日現在で太陽から約170億6000万km(113.732 AU)の距離にあるとのことです。
速度は、太陽との相対速度で17.073km/s(3.602 AU/年)。
時速で61,462km/hr、1日に147.5万km飛んでいることになります。
1年間では、5億3,841万kmとなりますね。
既に33年ほど経っていますので、あと17年はこの速度で飛び続けたとして91億5,304万kmとなります。
合計で太陽から262億1,304万km、地球から260億6,344万kmとなります。
結構、遠くまでいける感じですが、光速ですと24時間ほどとなります。1日で行ける距離なんです。
ボイジャー1号は、現在ヘりオシースに入ってヘリオポーズを越えるため飛び続けています。
しかしながら、その外のオールト雲の通過には2万年ほど掛かるようです。
お隣のケンタウルス座α星までは、4.3光年ということですから現在の技術では、恒星間飛行は不可能と言えるでしょうね。
根本的なブレークスルーが必要でしょう。
太陽圏はヘリオスフェアで惑星は宇宙線から守られており、太陽の影響が終わる境界領域をヘリオポーズという。
ヘリオポーズを太陽系の境目とすると、現在の技術でも太陽系外脱出は可能なようです。
どんな風景が現れるのでしょうか?
ボイジャーについては、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC1%E5%8F%B7
太陽圏については、下記にて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB