前々回のブログに搭載したように意外な結末を迎えた「ウェストミンスター」(改)。
もはや「ミンスター」ではなくて「モンスター」と形容したくなるほど「好みの音」になってずっとハイな気分が続いている。
「こんなに面白い趣味がほかにあったら教えてくれ。」と言いたくなるほどだ(笑)。
ちなみに課題だったホルンのデッドニングは結局次のように鉛テープを3等分に張り付けてどうにか落ち着いた。
片チャンネルごとに鉛テープの張る量を違えて試験的に試聴したところ、鉛の量次第で左右の音が激変するのには本当に驚いた。明るく軽やかになって抜けが良くなるかと思えば、響きが乏しくなって重苦しい音になったりする。
画像の状態でようやく管楽器とヴァイオリンの音色の折り合いがつく接点を見つけた感じ。とにかくこのタイプのホーンはデリケートそのものだ。
何しろ1200ヘルツ以上(-12db/oct)という重要な倍音成分を受け持っている帯域だから当然至極ではある。
以上でオーディオ実験は一段落といきたいところだが、そうは問屋が卸すまじ~(笑)。
「一将功なって万骨枯る」のとおり、一人の勝者の陰には幾多の犠牲者が横たわっている。
先日のツィーター同士の乱闘で無念にも敗れ去った機器が3台あるので何とか救済してやらねば可哀そうだ(笑)。
とりわけ「デッカのリボン型」と「スーパー3」(ワーフェデール)を有効に活用しないとどうも枕を高くして寝られない。
そこで、対策を講じたのが次の画像。
左側が「グッドマンAXIOM150マークⅡ」(以下「マークⅡ」)の上に載せた「スーパー3」、そして右側が「LE8T」(JBL)の上に載せた「デッカ」。
具体的な救済方法を記録しておこう。まずは「デッカ」から。
1 「LE8T + デッカのリボン型ツィーター」システム
これまで隆盛を誇ってきた我が家のJBLの機器群だが「栄枯盛衰はこの世の倣い」のとおり、次から次に追放され辛うじて踏みとどまっているのがこの「LE8T」である。
実はこれだけはどうしても手放す気にならないのである。まずは音声信号に対する反応の速さ、加えて低音域から高音域までのバランスの良さなど小口径ならではのメリットが充満している。
イギリス系のユニットではどうしても得られないメリットがたしかにあり、まるで秋の澄み切った青空のように気分がスッキリ爽やかになれるところがいい。
ただ惜しむらくはJBLにしてはやや能率が低いこと(87db)、そして個人的には高音域の艶がもっと欲しい。
その隙間に乗じるように組み合わせてみたのが今回の「デッカ」だった。
ネットワークを利用して8000ヘルツ以下を「LE8T」に受け持たせ、それ以上はオイルコンデンサー(WE製ブラック型「2.2μF」)を使ってローカットして「デッカ」に分担させた。
JBL(アメリカ)とデッカ(イギリス)の組み合わせなんて誰にも想像がつかないだろうが、これが実に良くて、オーディオ仲間からも称賛の一幕だった。
何よりもデッカが見事に息を吹き返したのがたとえようもなくうれしい(笑)。
次にいこう。
2 「 マークⅡ + スーパー3」システム
グッドマン指定のエンクロージャーを使って口径30センチのユニットを次々に入れ替えて楽しんでいる。
たとえば「JBLのD123」、「グッドマンのトライアクショム」、「ワーフェデールのスーパー12」、そして「マークⅡ」などの4種類のユニット。
この中から「スーパー3」を生かそうと思ったら、どうしても「マークⅡ」と「スーパー12」(赤帯マグネット)に落ち着く。後者は2ペアのうち1ペアをウェストミンスターで堪能しているので自ずと「マークⅡ」に集約される。
これを単体のフルレンジとして聴くとどうしても最高音域が物寂しいのでまさに「スーパー3」の出番となる。
クロスオーバー4000ヘルツのネットワークで処理したところ、グッドバランスだった。もうこれで十分満腹(笑)。
最後に両方のシステムに対して真空管アンプの聴き比べを行ったところ「定評があって高額かつ希少な古典管」がもろくも敗退するという実に興味深い結果が得られた。
詳細は次回以降で~。
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