「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

魅惑のオーディオ実験~新ネットワークの実力~

2018年12月20日 | オーディオ談義

前々回からの続きです。

        
新しいネットワーク「JBLのLX-80」(クロスオーバー:800ヘルツ)との相性を試すため「3種の神器」(仮称)を準備したが、初耳の方もいらっしゃるだろうから改めてそれぞれ紹介しておこう。

   

<JBLの175ドライバー(画像左)>

諸元ではクロスオーバー(以下「クロス」)「1000ヘルツ~」からの使用となっているものの「LX80」の資料によると適合ドライバーとして「175」が挙げてあったのでどうやら800ヘルツから使用しても差支えなさそうだ。

これも、肩落ち「-12db/oct」(ネットワーク)のおかげだろう。もし「-6db/oct」だとするとちょっと怖い。なぜ怖いかはオーディオマニアならとっくの昔にご存じのはずですよね(笑)。

「175」はJBLのドライバーの中では珍しくヴァイオリンをこなせるのが魅力的。過去の拙ブログ「JBL175の使い方の一考察」(2018・3・17)をよろしかったらご参照されたい。

<テクニクスのドライバー+ホルン(画像真ん中)>

現在使っているのがこれだが(画像真ん中)、現用のクロス1200ヘルツから800ヘルツに一気に切り変わるのではたして対応できるかどうか、期待と不安が同居中。

<AXIOM80(ウッドホーン付き)画像右>

画像右側だが以前使っていた「AXIOM80」(ウッドホーン付き:復刻版)の再登板を目論んでみた。オーディオマニアという人種は実にしつこくて執念深い(笑)。

過去、チャンデバを使ってクロス500ヘルツでJBLの「D130」(口径38センチ)と組み合わせてみたところ両者のスピードが合わないためにあえなく惨敗した経緯がある。

今回はLCネットワークによりクロス800ヘルツ、しかもウーファーはワーフェデールの「スーパー12」(口径30センチ)ときているので、はるかに環境整備されている。

そもそも「AXIOM80」はフルレンジで鳴らすのが常道だし、そのスピードに対応できるウーファーなんて存在しっこないが、次善の策として口径30センチクラスが辛うじて滑り込みセーフといったところだろう。しかも両者ともに共通点があって定評のある「赤帯マグネット」の持ち主である。   

今回は前回時の反省を込めてウッドホーンの後ろ側に黒い布切れを張ってすんなりと背圧を逃がさないようにしてみた。簡易的な「ARU」(背圧調整器)のつもり(笑)。

さあ、いよいよ実験開始だ。

当日は早朝に目覚めた時から期待に胸がはち切れんばかりだった。「オーディオってどうしてこんなに楽しいんだろう。」と、「未知の音」への憧れにワクワクしながら「三種の神器」を交互に入れ替えて試聴してみた。

テスト盤はバレエ音楽「三角帽子」(アンセルメ指揮)。

  

ドカ~ンという大太鼓の最低音域から耳に突き刺ささってくるほどの鋭いピッコロの最高音域までの間に弦楽器、打楽器、管楽器そしてボーカルなどの多彩な楽器群が煌びやかに登場するので、システムの完成度を総合的に推し量るにはこれ一枚で十分。 

ぐだぐだと前口上ばかり長くなったが(笑)、試聴結果は次のとおり。

まずは、

☆ 新ネットワークの印象

オークションで手に入れた品物は相手の顔が見えないだけに博打の要素が多分にあるので「最初の音出し」のときにはいつもヒヤヒヤするが無事にきちんとした音が出てくれたのでほっと一息。

しかも音の質感に明らかに「いぶし銀」のような高級な雰囲気が漂っており、中高音域の色艶も垢ぬけしている。低音域もほど良い締まり方でローエンドに向けてよく伸びている。 

つまり本来の音を引き出す能力に長けているということだが、確実に音質が一段とクレードアップした感がする。付属のボリュームを回すときの手ごたえもとてもいい。やっぱり定価13万円(ペア)はけっして伊達ではなかった。いや、けっして身びいきではなく~(笑)。

ちなみにSPコードはお気に入りの銅の単線(0.8mm)を使っている。

   

次はいよいよ「三種の神器」の中から「ベスト1」の選出過程へといきたいところだが、波乱万丈とあって内容が当初の予定より大きく膨らんだので
次回以降へと持ち越させてもらおう。

当初の思惑とは大ハズレの結果に喜ぶべきか、悲しむべきか・・(笑)。

クリックをお願いします →     






 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 若手ピアニスト「ラファウ・... | トップ | 「捻りのスポーツ」とは? »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事