「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「原音に近づく正しい音」のための7つの指針

2020年07月07日 | オーディオ談義

成功哲学の啓発本としては、カーネギーの名著「人を動かす」がすぐに思い浮かぶが、コヴィー博士によって書かれた「7つの習慣」も有名のようだ。



何しろ40か国以上の言語に翻訳され、全世界で2千万部をこえるベストセラーとなっているほどで、7つの習慣は「人生のOSである」とまで評されているという。

このほど、たまたま図書館で借りる機会があったので、ざっと拾い読みしたところ、この歳になってもなかなか参考になることが多かった。

若いうちに読んで、
その後に「7つの習慣」を拳拳服膺(けんけんふくよう)していたら、今よりももっと「マシな人間」になっていたかもしれないと思わせる節が大いにある(笑)。

以下、要約してみると、

7つの習慣のベースには「インサイド・アウト(内から外へ)という基本的な考え方がある。

つまり、「影響を受けるより影響を与えるという考え方で、人生の扉は、中から開くことしか出来ない。」

この考え方をベースに、成功の鍵を握る「7つの習慣」が示される。これらは単独で独立して存在するものでなく、それぞれが深く関連している。

全体が大きく3つに分類されており、以下7つの習慣のそれぞれの分類と、名称を全て列挙してみよう。

<私的成功>(依存から自立への成長を促す)

第一の習慣:主体的である

第二の習慣:終わりを思い描くことから始める

第三の習慣:最優先事項を優先する

<公的成功>(信頼を元手に人と協力体制を築き、より大きな成果の達成を目指す)

第四の習慣:Win-Winを考える

第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

第六の習慣:シナジーを創り出す

<再新再生>(すべての習慣を支える己の肉体、精神、知性、社会・情緒を研ぎ澄ます)

第七の習慣:刃を研ぐ

以上、これらが「習慣」とされている理由は、「人格は繰り返す行動の総計である」というアリストテレスの言葉によって示されている。

だから優秀さはひとえに単発的な行動にあらず、習慣なのである。

とまあ、要所をごく簡潔に抜粋してみたものの興味のある方は通読をお薦めします。

もちろん、そんなことにはいっさい興味が無いという方が大半かもしれない(笑)。

そこで、「7つの習慣」に触発されてオーディオの「7つの指針」を考えてみた。

オーディオには「いい音」「好きな音」など、個人ごとに好き勝手放題の世界なので音を形容する言葉はいろいろあるが、「原音に近づく正しい音」こそ正統派オーディオの目指すものとして何方も異論を挟む余地があるまい。

というわけで、「原音」に一歩でも近づくための我が家の(試聴時の)「7つの指針」は次のとおり。

もちろん、自分のような浅学非才の身にとって僭越極まりない話であり、読者に押し付けようとは夢にも思っていないので念のため(笑)。

 ボリュームを上げてもうるさく感じないような音

 音像が左右のスピーカーの後方に定位し自然に消えていく感じの音

 ボリュームを絞っても明瞭度が下がらない音

 スピーカーの近くでも離れても音質、音圧の変化をあまり感じない音。何しろ音は空気の波紋なのだから。

 音は思っているほど迫力、パワー感のあるものではない

 試聴上、歪みが小さくなると音像が下がり、音階、楽器の音色が正しくなる

 長時間聴いても疲れずスピーカーの存在を意識させない音

さらに、これら「7つの指針」に裏打ちされた音の形容としては、


「装置全体の音が澄んでいて透明感と柔らかい雰囲気で満たされ楽器の音色がそのまま素直に表現されているような音。当然、音の立ち上がりが早いうえに奥行き感がある。いわば彫りの深さとでも言うべきか。

さらに、音の消え去っていくときの余韻が音響空間の中で漂うような雰囲気とともに暗闇の中にす~っと溶け込んでいく感じ。」

まさに夢の世界ですね。はっきり言って無理でしょうよ(笑)。

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