「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

魅惑の「オーディオ実験」~死闘編~

2018年12月23日 | オーディオ談義

前々回からの続きです。

新ネットワークとの相性探しに用意した「三種の神器」(仮称)の実験結果を記録しておこう。

我がオーディオ史上稀にみる激戦だったが、今後のシステム変更次第では評価が逆転する可能性もあるので、あくまでも現在のシステム環境ではという条件付きの話である。

         

☆ 3種の神器の試聴結果について

1 AXIOM80(以下「80」:ウッドホーン付き)画像右

ほんとに、ほんとに期待に胸を弾ませながら「いの一番」に試してみたのが80だった。

ところが残念無念!!「期待外れだった」というよりもネットワークとの相性が悪かった。ネットワークのボリュームを最大限にあげても80がまっとうに鳴ってくれなかった。明らかに80(95db前後)の能率不足だ。

逆に言えば、このネットワークは高音域のユニットに110db前後の高能率しか想定していないようだ。やっぱり生粋のJBL向き仕様だったことになる(笑)。

そこで諦めきれずに80をテクニクスのネットワークに戻して試してみるとワーフェデールのウーファー「スーパー12」とどうにかうまくハモってくれた。

何時かは陽の目を見させてやりたい音なのでオーディオ仲間がお見えになったときなどに改めて実験することにしよう。

な~に、ネットワークの交換なんてものの5分もあればできるんだから~。

2 テクニクスのドライバー+ホルン(画像真ん中)

クロスが1200ヘルツから800ヘルツにダウンしたものの、なかなかいい鳴りっぷりだった。これなら聴けるとひと安心。

元々このホルンは「800ヘルツあたりからなら対応できますよ。」と元の持ち主さん(青森県)から伺っていた。ただし、あえて難を言えばテクニクスのドライバーにややパワー不足の感があるかなあ・・・。

3 JBLの175ドライバー(画像左)

ウ~ン、参った!

さすがはJBL同士でやっぱり「同じ穴の貉(むじな)」だったようで(笑)、ネットワークとの相性に非の打ちどころがなかった。

両スピーカーの間に音が奥の方に引っ込み綺麗にステージが出来上がる感覚でこういう鳴り方が一番好き。クラシック音楽にはもってこいである。独奏ヴァイオリンの音色も艶があってとてもいい。

およそJBLらしくない印象だが、我が家ではこれで十分。

ちなみに、175の能率は108dbと高能率だが、ネットワークのボリュームが10で満開のところ下記の画像のように8の位置でOKだった。

        

この位置でウーファーとツィーターとの音量バランスが取れるようでは、能率の低いAXIOM80がとうてい太刀打ちできるはずもなかった。

SPユニットの能率の高低について考えるときは、つい古典管の「μ(ミュー)=増幅率」を連想してしまうが、いかなる相性テストにおいても「能率」は常にカギになる要素だと思う。

いずれにしても175の見事な復活で、この音ならツィーター(075)無しでも十分いけそうだ。

ツィーターを欲しがるときは中高音域の透明感が足りないせいだという話をよく聞くが、この得られた透明感も新しいネットワークのおかげだろう。


これで我が家の天下分け目の「関ケ原の戦い」はあっけなく2時間程度で決着がついたことになる。

結局「AXIOM80で決まり!」との当初の思惑とは大違いで何とも面白くない結果に終ったが、詰まるところJBLの連中の底力をイヤというほど思い知らされた実験だったことになる。

ま、いっか・・・(笑)。

    

このまま終われば万事めでたしメデタシだったが、昨日(22日)近隣のオーディオ仲間に試聴してもらったところ一難去ってまた一難だった。

やっぱりあらゆる音楽ソースに完璧に対応できるシステムなんて無理のようだね(笑)。

詳細は次回以降へ。

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