見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

白磁青花/出光美術館

2004-09-06 12:43:44 | 行ったもの(美術館・見仏)
○出光美術館『磁都・景徳鎮1000年記念 中国陶磁のかがやき』

http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkantop.html

 休日出勤していた土曜日、そうだ、出光の展覧会は今週末までだった!と思い出して、慌てて駆け込んだ。会場は妙に混雑していてびっくりした。何か関連イベントがあったのかしら。品のよい感じの中年女性やご夫婦が多かったように思う。

 ぶらぶらと会場を流しながら、「いいなあ」「これもいいなあ」と思ったものは、制作年代を確認するようにしていた。すると、なんだか元代が多い。

 途中にさりげなく説明パネルがあって、それによると、元代の白磁青花は、これまで「俗っぽい」とされて評価が低かった(異民族支配時代へのやっかみもあるらしい)が、近年、その価値が見直されているそうだ。

 まあ、「俗っぽい」というのは当たっていなくもない。私のような素人にも分かりやすいのだから。濃い青がふんだんに使われていて、溌剌とした図様がいいのです。写真はその1例。大阪の東洋陶磁美術館からの特別出陳でした。(フレーム外しリンクにて失礼)
 http://www.moco.or.jp/jp/colle/colle/China_B/033.html

 それから、大きさ。大ぶりな陶磁器は見て楽しい。ただし、「万国博覧会の美術」みたいに、大きいこと自体が主目的になってしまった近代製品はちょっと畸形な感じがする。皿は皿として、壷は壷として実際の使い途がありそうな範囲ぎりぎりの大物がいい。なんとなく豊かで幸せな気分になる。

出光美術館、次は古久谷だ~!うれしい~!!
 
コメント
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