○早春見仏記(2)南大阪編:道明寺天満宮、誉田八幡宮
和歌山を後に、南海線で北上し(関西空港を初めて陸上から見た!)、なんばでJRに乗り換えて南河内方面に向かう。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮には、実は昨年の夏にも来ている。1年も待たずに再訪する次第になったのは、境内の梅が見ごろとなるこの時期、宝物館が開館するためだ。靴を脱いで、古風な展示棚の据え付けられた収蔵庫にあげてもらう。国宝6点、重要文化財2点は、硯、櫛、帯、鏡など、平安~鎌倉の貴人の生活をしのぶにふさわしい日用品ばかりである。
うそか真か「菅公遺品」と呼ばれる国宝6点の随一「白磁円硯(はくじえんけん)」は、硯と思えないくらい大きい。ラーメンどんぶりほどもある。墨汁1瓶分くらいの墨が一度に擦れそうで、日なが一日、筆を放さず、精力的に仕事をこなす文人官僚・菅原道真の姿が浮かんでくる。
それから少し歩いて羽曳野市の誉田八幡宮に向かう。これも夏の旅行の再現であるが、土曜日にしか開かないという宝物館をのぞいてみたいと思ったのだ。しかし八幡宮に到着すると、宝物館は開いている様子がない。拝殿の受付でお尋ねすると、待つこと数分、神職があらわれて、幾重にも厳重に施錠された正面扉を開けてくれた(連れの友人の話では、誉田八幡宮は、むかし、盗難にあったことがあるのではないかという)。
国宝の金銅透彫鞍金具(こんどうすかしぼりくらかなぐ)2具は、応神天皇陵陪塚から発見されたものだそうだが、ぼんやりした蛍光灯の下でさえ、息を呑むほど美しい。写真は以下で。
■道明寺八幡宮
http://www.domyojitenmangu.com/index.shtml
■誉田八幡宮
http://www012.upp.so-net.ne.jp/kondagu/
和歌山を後に、南海線で北上し(関西空港を初めて陸上から見た!)、なんばでJRに乗り換えて南河内方面に向かう。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮には、実は昨年の夏にも来ている。1年も待たずに再訪する次第になったのは、境内の梅が見ごろとなるこの時期、宝物館が開館するためだ。靴を脱いで、古風な展示棚の据え付けられた収蔵庫にあげてもらう。国宝6点、重要文化財2点は、硯、櫛、帯、鏡など、平安~鎌倉の貴人の生活をしのぶにふさわしい日用品ばかりである。
うそか真か「菅公遺品」と呼ばれる国宝6点の随一「白磁円硯(はくじえんけん)」は、硯と思えないくらい大きい。ラーメンどんぶりほどもある。墨汁1瓶分くらいの墨が一度に擦れそうで、日なが一日、筆を放さず、精力的に仕事をこなす文人官僚・菅原道真の姿が浮かんでくる。
それから少し歩いて羽曳野市の誉田八幡宮に向かう。これも夏の旅行の再現であるが、土曜日にしか開かないという宝物館をのぞいてみたいと思ったのだ。しかし八幡宮に到着すると、宝物館は開いている様子がない。拝殿の受付でお尋ねすると、待つこと数分、神職があらわれて、幾重にも厳重に施錠された正面扉を開けてくれた(連れの友人の話では、誉田八幡宮は、むかし、盗難にあったことがあるのではないかという)。
国宝の金銅透彫鞍金具(こんどうすかしぼりくらかなぐ)2具は、応神天皇陵陪塚から発見されたものだそうだが、ぼんやりした蛍光灯の下でさえ、息を呑むほど美しい。写真は以下で。
■道明寺八幡宮
http://www.domyojitenmangu.com/index.shtml
■誉田八幡宮
http://www012.upp.so-net.ne.jp/kondagu/