見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

読んだものと読んでないもの

2006-12-29 22:19:29 | 読んだもの(書籍)
 明日からベトナム旅行に出かけてしまうと、新年まで戻らない。なので、早々に今年のまとめをしておこうと思う。例によって、今年、買ったのに読んでない本から。

■浅羽通明『右翼と左翼』(幻冬舎新書) 幻冬舎 2006.11
 半分までは読んでいるので、新年に続きを読むつもり。でも期待したほど面白くない。

■井上清『明治維新』(中公文庫:日本の歴史20) 中央公論社 1974.7
 同シリーズ21『近代国家の出発』は面白かった。前後の巻を読もうと思いながら止まっている。こういうのは正月休みの読書に最適なんだけど。

■安春根『図説 韓国の古書:本の歴史』 日本エディタースクール出版部 2006.11
 カラー図版が多いので、時々眺めている。そのうち通読の予定。

 今年はこれだけのはずだったが、外に出たついでに近所の書店に寄ったら、いろいろ目につくものがあって、つい買い足してしまった。繰り返すけど、明日から旅行なのに。

■『芸術新潮』2007年1月号「大特集・台北故宮博物院の秘密」 2007.1
 先月号の「次号予告」を見たときから、心待ちにしていた。とりあえず、留守宅に置いておいて、中味は帰ってからゆっくり。

■『現代思想』2007年1月号「特集・岸信介-戦後国家主義の原点」 2007.1
 「現代思想」の特集って、やっぱり、いいトコをついてくるなあ。

■中野麻美『労働ダンピング:雇用の多様化の果てに』(岩波新書) 岩波書店 2006.10


 以下2点は、今日、買ってきて、あわただしく読んでしまったもの。

○吾妻ひでお『うつうつひでお日記』 角川書店 2006.7

 話題を呼んだ『失踪日記』の続編。2004年7月から2005年2月まで、オビのコピーに従えば「事件なし、波乱なし、仕事なし」「読書と抗うつ剤と貧乏の日々」を描く。身体まるごと市民社会への不適応を宣言している点は、「近代文学の伝統」を踏まえているとも言える(本人にその意識はないと思うが)。それにしても、吾妻さん、地域の図書館を、よく使ってるなあ。

○諸星大二郎『グリムのような物語:スノウホワイト』 東京創元社 2006.11

 『トゥルーデおばさん』に続く2作目。解釈不能の怖い作品から、よくできたSFふうの翻案、作者も楽しんでいると思われるスラップスティックス仕立てのコメディなど、バラエティに富む。巻末に原話のあらすじを紹介した、親切な自作解題が付いている。私は、どの作品も、あ、あれだ、と原話を思い浮かべることができたが、ちょっと若い世代だと、マイナーなグリム童話など知らないのかもしれない。

...それでは、皆さん、よいお年を!


コメント
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