○Fantasy on Ice 2014 in Niigata(2014年7月12日、18:30~)
相変わらず、あまり得意分野ではないのだが、アイスショーを見に行ってきた。初めて行ったアイスショーが2010年の"Fantasy on Ice 新潟"。国内では見る機会の少ない海外スケーターが多数出演、正統派フィギュアスケートだけでなく、アクロバットやエアリアルあり、ミュージシャンとのナマ歌コラボありで、大人が楽しめる演出だった。2011年にも東京から遠征。
2012年、2013年は開催がなく、今年は久しぶりに開催されると知ったものの、自分が北海道に引っ越してしまったので、どうしようか少し悩んでいた。行く!と決めたのは、"レジェンド"キャンデロロの出演が決定した5月下旬。ところが、その10日前ほどに「チケット完売しました」宣言が公式サイトに掲載されていた。ショック! でも、そこはなんとかなるもので、チケット売買サイトを利用し、S席14,000円を定価の3割増しくらいで購入した。
今年のゲストアーティストは、サラ・オレインというオーストラリア出身の歌手兼ヴァイオリニスト。ほんとにヴァイオリンを引きながら歌ってしまうのである。新潟に3回見に行った中で、今回がいちばん大人向けのショーの雰囲気を感じたのは、彼女の存在感のおかげだと思う。
その一方で、観客はひどく「幼児化」しているように感じた。前の2回は、海外のスケート事情にも詳しそうな観客と、何の予備知識もない地元のおばあちゃん、おじいちゃんが平和的に混じった会場の印象だったが、今回は、日本人スケーターが登場するたび、悲鳴のような大歓声があがって、異様な雰囲気だった。演技よりも、テレビで人気の有名人を一目見ようと来ている感じ…。
もちろん私も、個性と才能にあふれた日本人選手たちは大好きだ。2010年の"Fantasy on Ice 新潟"以来、いつも楽しみに見ている羽生結弦くんの新しいショートプログラム、ショパンのバラード1番が見られたのは眼福。ジャンプはちょっとふらついていたが、回転の見せ場が多く、ステップも複雑で、終盤の運動量が半端でない感じがした。今後の磨き込みが楽しみ。第2部では、サラ・オレインとのコラボ「The Final Time Traveler」。歌声もスケートも、静謐でのびやかで美しかった。ゲーム音楽なんだな。
織田信成の演技は、昨シーズン限りで引退を表明した頃から、どんどん好きになっている。タンゴは色っぽかったなあ。惚れ惚れした。高橋大輔も同じく、競技会モードでなしに、肩の力を抜いて滑っているときのほうが私は好きだ。第1部の「ビートルズメドレー」、第2部の「kissing you」、どちらも心に沁みるような演技だったのに、「kissing you」でちょっとコケたのを気にして、あとで「ごめんなさい」する仕草が愛らしかった。みんな人がいいんだよなー。
でも、この公演を見にきてよかった!と心から思ったのは、やっぱりステファン・ランビエールとジョニー・ウィアーの、それぞれ我が道を行く円熟の演技。ランビエールはグリークのピアノ協奏曲と、コラボで「ニューシネマパラダイス」。凄かった。特にグリークには魂を持って行かれた。ジョニーは、第1部がモノトーンの衣装で内省的な「シンドラー」、第2部はインド映画から、華やかでダンサブルな「ボリウッド」。インドの雰囲気が濃厚で、美しき孔雀明王みたい。
今回は荒川静香さんがいなくて、女子がやや寂しかったかな。いや安藤美姫さんも鈴木明子さんもよかったけど。今井遥ちゃん、頑張れ。私は、2010年と2011年、このFaOIで羽生くんや町田樹くんの演技を見て「よーし、これから応援しよう!」と思ったので、すっかりショーを引っ張る「主役」となった彼らを見ると、感慨深いものがある。
あと、アイスダンスのペシャラ&ブルザ、アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ、2組ともよかった。アイス・ダンス単独では、なかなか競技会を見ない(テレビ放映もない)ので、こういうショーで魅力に気づく機会があるとうれしい。さて、関連動画巡りをしてみるか。
相変わらず、あまり得意分野ではないのだが、アイスショーを見に行ってきた。初めて行ったアイスショーが2010年の"Fantasy on Ice 新潟"。国内では見る機会の少ない海外スケーターが多数出演、正統派フィギュアスケートだけでなく、アクロバットやエアリアルあり、ミュージシャンとのナマ歌コラボありで、大人が楽しめる演出だった。2011年にも東京から遠征。
2012年、2013年は開催がなく、今年は久しぶりに開催されると知ったものの、自分が北海道に引っ越してしまったので、どうしようか少し悩んでいた。行く!と決めたのは、"レジェンド"キャンデロロの出演が決定した5月下旬。ところが、その10日前ほどに「チケット完売しました」宣言が公式サイトに掲載されていた。ショック! でも、そこはなんとかなるもので、チケット売買サイトを利用し、S席14,000円を定価の3割増しくらいで購入した。
今年のゲストアーティストは、サラ・オレインというオーストラリア出身の歌手兼ヴァイオリニスト。ほんとにヴァイオリンを引きながら歌ってしまうのである。新潟に3回見に行った中で、今回がいちばん大人向けのショーの雰囲気を感じたのは、彼女の存在感のおかげだと思う。
その一方で、観客はひどく「幼児化」しているように感じた。前の2回は、海外のスケート事情にも詳しそうな観客と、何の予備知識もない地元のおばあちゃん、おじいちゃんが平和的に混じった会場の印象だったが、今回は、日本人スケーターが登場するたび、悲鳴のような大歓声があがって、異様な雰囲気だった。演技よりも、テレビで人気の有名人を一目見ようと来ている感じ…。
もちろん私も、個性と才能にあふれた日本人選手たちは大好きだ。2010年の"Fantasy on Ice 新潟"以来、いつも楽しみに見ている羽生結弦くんの新しいショートプログラム、ショパンのバラード1番が見られたのは眼福。ジャンプはちょっとふらついていたが、回転の見せ場が多く、ステップも複雑で、終盤の運動量が半端でない感じがした。今後の磨き込みが楽しみ。第2部では、サラ・オレインとのコラボ「The Final Time Traveler」。歌声もスケートも、静謐でのびやかで美しかった。ゲーム音楽なんだな。
織田信成の演技は、昨シーズン限りで引退を表明した頃から、どんどん好きになっている。タンゴは色っぽかったなあ。惚れ惚れした。高橋大輔も同じく、競技会モードでなしに、肩の力を抜いて滑っているときのほうが私は好きだ。第1部の「ビートルズメドレー」、第2部の「kissing you」、どちらも心に沁みるような演技だったのに、「kissing you」でちょっとコケたのを気にして、あとで「ごめんなさい」する仕草が愛らしかった。みんな人がいいんだよなー。
でも、この公演を見にきてよかった!と心から思ったのは、やっぱりステファン・ランビエールとジョニー・ウィアーの、それぞれ我が道を行く円熟の演技。ランビエールはグリークのピアノ協奏曲と、コラボで「ニューシネマパラダイス」。凄かった。特にグリークには魂を持って行かれた。ジョニーは、第1部がモノトーンの衣装で内省的な「シンドラー」、第2部はインド映画から、華やかでダンサブルな「ボリウッド」。インドの雰囲気が濃厚で、美しき孔雀明王みたい。
今回は荒川静香さんがいなくて、女子がやや寂しかったかな。いや安藤美姫さんも鈴木明子さんもよかったけど。今井遥ちゃん、頑張れ。私は、2010年と2011年、このFaOIで羽生くんや町田樹くんの演技を見て「よーし、これから応援しよう!」と思ったので、すっかりショーを引っ張る「主役」となった彼らを見ると、感慨深いものがある。
あと、アイスダンスのペシャラ&ブルザ、アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ、2組ともよかった。アイス・ダンス単独では、なかなか競技会を見ない(テレビ放映もない)ので、こういうショーで魅力に気づく機会があるとうれしい。さて、関連動画巡りをしてみるか。