見もの・読みもの日記

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江南2019【4日目】揚州→無錫

2019-05-01 23:28:49 | ■中国・台湾旅行

 2019年5月1日。令和元年の初日であるが、何も変わりなく旅行は続く。今日から中国も4連休が始まるため、添乗員さんとガイドさんは、観光地の混み具合を気にしてピリピリ。揚州観光は早めにスタートし、朝8時半から痩西湖の遊覧船に乗船した。水際の柳はやわらかな緑を風にそよがせ、ふわふわと柳絮(綿毛のような種)が舞う。あとポプラの綿毛も舞っていた。「煙火三月揚州に下る」には少し遅いが、江南らしい風景。写真は五亭橋。

 揚州市の市花でもある瓊花(けいか)は、少し盛りを過ぎていたが、まだポツポツと咲いていた。ガクアジサイに似ている。五弁の花のかたちのまま、草むらに点々と落ちているのがきれいだった。奈良・唐招提寺の鑑真和上の墳墓のそばにも瓊花が植えられていたことを思い出す。年々見る故里の花は、何よりも嬉しいことだろう。

 その鑑真が住職をしていた古刹・大明寺。鑑真記念堂は唐招提寺を模して造られたとのこと。

 この角度から見るほうが、唐招提寺らしさを感じさせる。堂内には、鑑真和上像の複製(御身代わり像)が安置されている。

 復元された栖霊塔には、希望者のみ追加料金を払って登頂した。9層までエレベーターがあるが、9層は立入不可、8層は仏殿になっており、拝礼の儀式に参加しなければならないので時間がかかる、と言われたので、7層で眺望を楽しむ。そのとき、ふと記憶がよみがえってきたのは、2004年の江南旅行で、まだ製作途中の仏像が安置された高い塔に登った記憶がある。もしやここではなかったか。

 揚州ではもう1カ所、清代の両淮総督にして塩商人だった黄応泰の邸宅「个園(個園)」を観光。竹を目と耳(葉擦れの音)で楽しむ庭園である。中国の竹は日本の竹より華奢で女性的な美しさがある。「竹」を字を半分に割ると「」なのでその名前があるそうだ。

 敷地内に、中国の古楽器・琴を扱う小さなお店が軒を連ねているのも風情があって、いい感じだった。もっと人の少ないときに来て、ゆっくりしたいところだ。

 昼食後は揚州を後に無錫へ移動。明日の予定だった南禅寺を観光する。南朝・梁武帝の創建というが、古い建造物は残っていない様子。浅草みたいに賑やかだった。

 そして無錫泊。無錫は江蘇省ナンバー1の豊かな大都市という話だったが、ホテルはやや中心部を外れていて、まわりに何もなかったので出歩けず。

(5/7記)

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