見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

さよーならまたいつか!/連続テレビ小説「虎に翼」展(明治大学博物館)

2024-10-27 21:03:57 | 行ったもの(美術館・見仏)

〇明治大学博物館 『連続テレビ小説「虎に翼」展』(NHK財団主催)+『女性法曹養成機関のパイオニア-明治大学法学部と女子部-』(大学史資料センター主催)(2024年3月25日~10月28日)

 2024年度前期の朝ドラ『虎に翼』は法曹の世界を舞台にしたドラマで、とても面白かった。主人公のモデルになった三淵嘉子さんの母校・明治大学では、この週末まで関連展示が行われていたので最後に見てきた。

 展示室入口では、主題歌『さよーならまたいつか!』のロングバージョンと主演の伊藤沙莉さんのインタビュー映像が流れていて、みんなディスプレィの前で自然と足が止まってしまう。この主題歌とタイトルバック、私も大好きである。展示室内には、ドラマで使われた衣装や小道具など。これは、よねさんと寅子の衣裳。寅子のワンピースは、娘の優未にも受け継がれる。

 甘味処「竹もと」のメニューは、戦前・戦中・戦後、さらに季節ごとの設定もある。戦前の夏季メニューには、クリームソーダ水やアイスクリーム、冷シコーヒー・紅茶もあってハイカラだった。これは徐々に物資が減っていく戦中のメニュー。

 大学史資料センターの展示には、女子部の制帽があったり、

 実際に使われたらしい女子部の生徒証もあって、興味深かった。「乗車乗船中には必ず携帯すること」「鉄道係員の請求ありたる時は何時にても呈示すべし」とあるので、学割の証明だったのかなと思う。

 ドラマ関連の展示に戻って、これは主人公・寅子が日本国憲法の制定を知る新聞紙。焼き鳥が包まれていた設定なので茶色い沁みが着いている。

 紙面の左側が日本国憲法の全文なのだが、今回、写真を引き伸ばしてみて、右側がその解説であることを確認できた。大見出しは「国体は強靭な生き物/国民の見識と操守を期待」とあって、その下に「安倍能成」の署名がある。え~! ということは、どこか実際の紙面をもとにしているんだろうな。安倍能成、哲学者あるいは教育者で、漱石山脈のひとりとしか認識していなかったので、帝国憲法改正案特別委員会の委員長だったことを今知って、驚いている。なるほど。

 この記事は、憲法の章段ごとに解説を付けているのだが、重要な前半は別のページに掲載されているようで、ここには「第6章 司法」以下の解説しか見えない。安倍能成の文集などに採録されているなら全文読んでみたい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 多民族世界のラブコメ/中華... | トップ | 長安・夜の宴展(日中友好会... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

行ったもの(美術館・見仏)」カテゴリの最新記事